2006年9月26日 (火)

東京カワイイ♥ウォーズ 刹那的で儚い美意識の戦い。

いやー、流行って一体何なんでしょうね。

ヤキソバオヤジのように流行なんてぇものとは無縁のジジーは、流行の最先端を追いかけたり、ましてや流行を作り出す世界にさほど興味はなかったのですが。

24日のNHKスペシャル「東京カワイイ★ウォーズ」にはもう、大ビックリ。オモシロイ世界を垣間見させてもらいましたよ。

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ご覧になった方もいらっしゃると思いますが、皆さん、「東京ガールズコレクション」って知ってました?

今や、やや低調な「東京コレクション」を尻目に、日本の(世界の?)女の子達の熱狂的な支持を受けているファッションショーです。

世界5大コレクション(パリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨーク、東京)などの所謂「モード」とは違い、ガールズコレクションには、すぐに着られる・売れる・買える服(「リアル・クローズ」と言うそうです)が登場するのです。

しかもそれを着るのは女の子たちに圧倒的な支持を受けているカリスマモデル達。エビちゃんとか押切もえ山田優等(この三人はいずれも雑誌CanCamの専属モデル。そしてこのCanCamという雑誌が、驚くなかれ販売部数が80万部だそうな!さらに驚く事には、日本にはこの手の女性向けファッション誌が100誌以上あるそうな!!)

そしてそれを熱狂的に見つめる女の子たちが発する言葉は「カワイイ!!」(涙を流している子もいましたねぇ)。

今年のガールズコレクションには2万人以上が集まったそうです(それでも切符は取るのが大変だったとか。ウチのムスメの情報ですが。但しムスメはCanCam派でなくViVi派)。

そしてコレクションを見ながら、その洋服を携帯経由で即時に買う事が出来るというのですから驚きです(そして一晩の売上が2,000万円以上!!)。

つまりこれは、流行を作り出す人達によって仕掛けられたビジネスなのですが、そのスピードが凄い。

「モード」の場合にも、当然流行はデザイナー達によって作られるのですが、ショーからそのファッションが店頭で買えるようになるまで(もちろんショーのデザインがそのまま売り物になるわけではありません)1年かかる場合もあると言います。

一方、リアル・クローズの場合、サイクルは何と2週間!!

つまり、少女たちが「カワイイ!!」と感じた服は2週間で次のファッションに取って代わられるのだそうです。

さらにその流行の作り出し方が凄い。

渋谷109(イチマルキュー、今やガールズファッションのメッカ。「カリスマ店員」の発祥の地)の、急成長しているブティックでは、20歳と21歳の、ファッション経験ゼロのおねぃちゃん二人が企画・デザインを手がけるのだそうです。

彼女たちが渋谷の町で「カワイイ」と感じたファッションをヒントにデザインをし、ネットワークされた少女達に集合をかけて、その意見を聞き、取り入れていく、そしてデザインが決まってから納品までも2週間!!

そして納品されてから2週間で消えていく・・・・。

少女達は「毎日違う洋服が」着たくて、「カワイイ」服が着たくて、月に5万円も10万円も服につぎ込んで(バイト代が全部服に消える)・・・どうやら世界一ファッションにカネをかけているのは日本の少女達らしい。

ヤキソバオヤジ的には実は結構嫌いじゃないですネ。いやカリスマモデルがじゃなくて、この世界というか感覚と言うかが。

何がどう、といわれるとうまく説明できないのですが、強いて言えば女の子達が自分自身の美意識に従って行動している(基準は「カワイイ」)、そしてそれが刹那的で儚いというところでしょうかね。

もちろん、モードの世界では、三宅一生さんや川久保玲さん(コム・デ・ギャルソン)などのような、とても美しく個性的なものを創造し、心から尊敬できるアーティストも日本は輩出しており、それはとても感動的で大好きなのですが、今のガールズファッションからも、「モード」とは違った次元での個性を感じるというか。

いずれにしてもドブネズミファッションがとっても楽だと思っているワタシ達オヤジ族には、彼女たちをとやかく言う資格はない。

この感覚を掴む事のできるオヤジいや大人がここでも大きなビジネスを展開しているのですねー。

もっともオヤジとしては服を買わされるのは猛反対だけど。

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2006年9月25日 (月)

本当に心を伝える-吉田拓郎の持つ言葉の凄さ

週末NHKで吉田拓郎&かぐや姫Concert in つま恋2006」の生中継をやっていたので、最後の方だけ(吉田拓郎のステージ)でしたが、見ました。

アルフィーの坂崎さんが、「拓郎さんはステージに立つとホントに恰好いい。バラエティーに出ている時とは違う」と言っていましたが、ホントに恰好良かった。

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曲はもちろん良かったのですが、この日ヤキソバオヤジのココロを最も打ったのは、こんな一言でした。

コンサートも終盤に差し掛かり拓郎さんは、こんなに沢山の「おじさんおばさんが」来てくれて、スタッフの皆も頑張ってくれて・・・という事を語り始めました。

あぁ、そうだろうな、30年振りのつま恋で、何万人もの人が来てくれて、観客とスタッフに感謝の気持ちを表すのだろうな、と思いました。

「ありがとう」というのだろうな、と思いました。

ところが予想は完全に裏切られました。何と言ったと思いますか?

「良く来たね」、といったのです。

そして観客に向かって拍手をしたのです。

それも静かに。

この言葉だけ取り上げると全くニュアンスは伝わらない(むしろ傲岸に聞こえる?)かもしれませんが、ワタシにはこの言葉が深く胸に染みたのです。

それは、その言葉から、拓郎さんの観客に対する思い、歌い手と観客という関係を超えた、同じ時間・空間を共有する仲間とでもいうべき思いを抱いている事が、熱く伝わってきたからです。

「ありがとう」という言葉からは頭を垂れる姿しか思い浮かびませんが、「良く来たね」という言葉からは暖かく頭を撫で、頬をさすり、肩を抱き寄せ、背中を叩きあう、そんな姿が思い浮かびます。

凄い。つくづく吉田拓郎という人は凄い人だと思いました。

でもその昔、ラジオのDJで「やりてーよー」って叫んでたのも確か拓郎さんじゃなかったっけ?

今度カラオケで拓郎ナンバーでも歌ってみようかな。

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2006年7月10日 (月)

フラガール

060709_001 不撓不屈と同じ劇場で「フラガール」という映画(9月公開)の予告編もやっていました。これも見に行きたいと思います。「日本のハワイ」(スパ・リゾートハワイアンズ)の創設期のダンサー達を描いたものですが、オヤジ初めて常磐ハワイアンセンター(当時はそういう名称でした)でフラを見たとき、感動したのを覚えています。どうせ田舎の、まね事だろうと思っていたのHanamovie_1 ですが、かなり本格的で美しく、芸術性の高いものでした。

キャスティングで気になるのは蒼井優。映画って不思議なもので、特にその俳優のファンという訳ではなくても、好きだった映画に出ていた俳優が出ている映画も、同じように好きな映画なんじゃないか、と期待してしまうという事がありますよね。蒼井優さんだと、岩井俊二監督の「花とアリス」。

・・ラシーヌの永井さん(高校の後輩)、フェアのご招待状頂いていたのに行けなくてすみません!!

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2006年7月 8日 (土)

護国寺の骨董市

今日は月に一度の護国寺の骨董市

こんな感じです。

060708_005

060708_004

今日は時計屋さんが来ていなかった(あるいは午前中で撤収?)ので、当て外れ。

先月買った50年前の時計の調子が不調(仕方ない?)、「三ヶ月の保証付!」ということだったんです060708_001が・・・。

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2006年6月11日 (日)

裁判員制度は何のため?ワタシでも出来るの? 「法的思考ができる奴が仕事のできる奴」 その31

いやーオランダ先制しましたね軽快に美しく・・。こりゃやっぱりオランダだな、というところでこれを書き始めることに・・。でもサッカー見ながらだとやはりなかなかはかどりません。

060611_001 今日は午後から「束芋(たばいも)」の個展「ヨロヨロン束芋」に行ってきました(御殿山の原美術館)。

いやー面白い。大好きですあーいうの。アニメーションなんですが、有名な「日本の台所」はそれを台所の「セット」の中で投射します(台所を囲む障子は巨大な日章旗)。新作「公衆便女」は展示室全体の3面の壁に公衆トイレが映し出されます。真っ暗な窓のない部屋を上から見下ろすとその底に映し出される「真夜中の海」。どれも絵自体にはグロテスクで残酷な毒を含んでいますが、なぜか自分の感性が喜ぶ部分がある。思わず拍手。

昨日(10日)の日経で特集されていたんですが、その中で束芋さんは手首から先は「別の生き物という感じをずっともっていた」と言っています。ヤキソバオヤジも昔ある晩ヒーターに手をかざしていて、人間の手ってなんてグロテスクなんだと思ったことがありました。こんな感性が、ひかれるのか・・。

さて、それでは今日の本題です。

060611_004 前に堀江さんの保釈ので、公判前整理手続(刑事訴訟法316条の2、316条の3)について書きました。裁判の迅速化の為に新たに採用された制度なのですが、その目的の一つが裁判員制度の導入であるということも触れたと思います。

裁判員制度とは、国民の中から選任された裁判員が、裁判官と共に刑事訴訟手続きに関与する制度です。選任は抽選によって行われますから(衆議院議員の選挙権を有する者の中から)皆さんもこの裁判員になる可能性はあるわけです。

一般人が刑事裁判に参加する制度として、「陪審員」という言葉を聴いたことがあるのではないでしょうか。ヘンリーフォンダ主演のアメリカ映画の名作「12人の怒れる男」はこの陪審制度を描いたものです。三谷幸喜の「12人のやさしい日本人」も同じテーマを扱ったものです。

060514_16250001 この陪審制度と裁判員制度の最大の違いは、陪審員(12名)が裁判官とは別に有罪・無罪の決定のみを担当するのに対して、裁判員(6名)は裁判官(3人)と協議をした上で、事実の認定(首を絞めたという事実の存在を認めるか)と法律の適用(殺人罪にあたるか)や刑の量定(死刑か無期か)にも関与するという点にあります。

そして、一般の方々にとって心配なのは(自分の仕事や日常生活があるのに時間をとられてしまうという事の他に)、素人が人を裁くという重大な事に関与することができるのかどうか、というところだと重います。

この点について、法(裁判員の参加する刑事裁判に関する法律)は「裁判長は、裁判員に対して必要な法令に関する説明を丁寧におこなうとともに、評議を裁判員に分りやすいものとなるように整理し、裁判員が発言する機会を十分に設けるなど、裁判員がその職責を十分にはたすことができるように配慮しなければならない(66条5項)としています。

060503_11580001 まあ、よく分らないかもしれませんが、要は、この制度を導入した目的の一つが、国民に分りやすい刑事訴訟制度ということであり、この意味では国民を代表して刑事裁判に関与する裁判員にとっても分りやすいものでなければならないということになるわけです。

そして、それがひいては、刑事訴訟制度の目的は何かという問題にもつながっていくのですが、それについてはまた改めて・・。

あっ、すみません「法的思考」でしたね。今日はこじつけるのを、いやテーマとの結びつきを説明するのを忘れてました。そうですねー、陪審制度との違いに目を向けるとか、裁判制度に自分たち一般人が関与することの意味を考え、それが、刑事訴訟制度の目的はなんだろうという発想に繋がっていく、そういった「思考」をして欲しいという事ですね。

あー、セルビアモンテネグロ、残念!!

※写真は上から「ヨロヨロン」の作品のイメージ(リーフレットから)、原美術館の庭のオブジェ、下の二枚はW君フォト(作品といった方が良い?)の第二弾(第一弾は一昨日)。

⇒「法的思考シリーズ」の第1回目の、前回の記事

⇒「ライブドアシリーズ」の第1回目の、前回の記事

⇒「会社法よくある質問」シリーズの第1回目の記事、前回の記事

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2006年6月 2日 (金)

たれぱんだは熱かった!?

060601_004 先日、不動産フォーラムで「不動産証券化支援業務」についてプレゼンをしたというをしました。

早速翌日、あるAMの会社から電話があり、詳しく話を聞きたいという事でした。 確かに業界関係者の多い会ではありましたが、反応の速さにこの業務へのニーズの高さを感じました。来週訪問してまいります。

それに関連するのですが、現在J-REITへ派遣しているN君から、こんなメールが届きました。

「あくまで確固たる司法書士業務が基盤となって信用を得ているフクダリーガルなのですから、・・さんが司法書士業務以外にプレッシャーを感じずとも今までどおり司法書士業務に邁進してくださればよいのではないかと思います。」

本来的司法書士業務から少しはなれた業務に力を入れている事について、一部の者がかなりプレッシャーを受けている(と彼が受け止めている)事についてのコメントなのですが、なるほどと思いました。

確かに自分達の信頼の基盤となっている業務を疎かにしてはいけないという事を、派生業務の只中にいるからこそ強く感じているのだと思い、戒めとして強く心に刻み付けました。

さて、昨日は私がライブドアシリーズを書くきっかけを与えて頂いた福岡県人会の、第6回一木(オヤジは第4を担当)がありました。

昨日の講師はあのたれぱんだの生みの親、すえさん。講演そして懇親会とお付き合いさせて頂いたのですが、その情熱には圧倒されました。

終始熱く語る語る!!仕事の企画や自分の密かな夢の事、現在教えている多摩美(すえまささんの母校でもある)の事、江戸時代の事、等々、自分の興味のあることは「話し始めるととまらなくなる」と仰っていましたがまさにその通りでした。

またとても気さくで謙虚な人柄で、サインを頼むと気軽にさらさらと絵を書いて頂きました(冒頭の写真)。

060601_006 そして単なるデザイナーであるわけではなく、ビジネスマンとしても確固たるビジョンを持っていらっしゃいました(現在はご自分の会社「てててん」を経営され、新しいキャラクターの展開をされています)。

自分に引き比べてみて、果たして自分の仕事についてあれほどまで熱く語れるだろうかと、またまた考えさせられてしまいました。

それはともかく、その魅力的な人柄に皆さん惹き付けられ、これから「ぴよだまり」を応援しよう!という気持ちになったことと思います。

一木会の皆様、いつも素晴らしい出会いを与えて下さって、本当に有難うございます。

2枚目の写真は、本日は「手」シリーズではなく「髪」シリーズ。すえまささんが絵を描かれている時の、「ちょんまげ」。誰かの(Oさん?)余計な手が写ってますが(しかも透けてる!)

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2006年5月23日 (火)

上野の森

岡目八目

ご忠告ありがとうございます。

大志どころか小志(?)もありませんものね。

危ういですね。

謙遜です。

キュリアス様

応援ありがとうございます!!

只、今自分がだらだらしたり、うつうつしたり、整理できていなかったり、飲みすぎたりのせいで、胃が痛くなっている人や、そこまでいかなくても迷惑を被っている人がいるので。

先ず身近なところから。

やーデートして慰めてくれるんですか。でもキュリアスファンに恨まれそーだなー。

Nやま様

応援感謝です!!

あははやっぱり隠れようもないNo1ですよねーNやまさんは。

でも私の事は買い被りです。

これは謙遜ではないです。

060521_001 さて、今日は事務所の模様替え(ミーティングスペースを増やしました)と調べもので時間がなくなってしまった為こんな写真でお茶を濁させていただきます。

この前の日曜日に上野で美術展を見に行った際に撮ったものです。美術展、良かったですが、今一キリスト教芸術というものはヾ(o;)

肖像画や静物画(ボデゴン)は好きです。

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2006年3月 2日 (木)

法的思考のできる奴が仕事のできる奴 その13 仕事のできる奴はだまされない 後編その2

昨日は中途半端で失礼しました。大変上機嫌だったもので・・。西麻布の「K」。旨かったです。ネットにも出てきません(ぐるなびでも)から実名は差し控えますが、かなりしっかりした仕込みです(焼き鳥とおでんが主力)。それなのにさほど混んでない。この店を神楽坂にもっていったら大変な人気になるでしょうね。「T」顔負けの。

今日はスミマセン午後から休んで、坂東玉三郎様の公演を観に行かせて頂きました。 

                          _060302 

いや~参りました。あの目、あの表情、背中がゾクゾクしました。人間とは思えない美しさ。芝居は何度か拝見していましたし(もちろん素晴らしかった)歌舞伎のプログラムの中での踊りも観てはいたのですが、やはり踊りだけの公演のせいか(最前列というのもよかったのですが)まったく違う印象を受けましたね。時間が経つほどじわじわと感動が沸いてきます。連れは手相なんか見てましたが(あの方両手とも「ますかけ」だとか・・・)

さて、余談はさておき、昨日の続きです。

人の言動に「法的思考」を働かせるというのは、つまりその人が「なぜ」そういう言動を取ったのか考えるということです。

今回のケースですと、XさんがなぜM君達をかばうような事を言ったのかということです。もちろんXさんが義侠心に富んだ人で、人のせいにできなかったのかもしれません。しかし、おかわりを断った理由はジュースが残り少ないからという事でしかもそれをお客様にも説明した上での事ですから、さほど責められるべき事でもないのです。敢えて「かばう」必要のあることでもないのです。

そこのところを「おかしい」と思うかどうかが「法的思考」が出来ているか(そのセンスがあるかどうか)という事になってくるのだと思います。人に言われたことに何の疑いも抱かずに信用するのか、命じられたことに疑問を持たずに従うだけの人なのか、ということにもつながります。

この場合も「法的思考センス」のある人はおかしいと感じ、むしろ他に何か理由、目的があるのではないかと考える(感じる)はずです。

こんな言い方をすると、まるで人を信じるな、疑え、と言っているように聞こえるかもしれませんが、それは違います。人に「信じられる人」と「信じられない人」がいるわけではありません。ある人のある行動を信じるか信じないか、不誠実な行動があったときにそれを見抜ける力を付けなさいということなのです。同じように「プラス思考な人」と「マイナス思考な人」がいるわけではなく、物事の受け止め方・考え方をどの様にするか、ひとつひとつの出来事について考えればよい問題なのです。

おっと、話がだいぶそれてしまいました。今日はこのくらいにしておきますか・・・・・。

⇒法的思考シリーズ次回の記事(その14「だまされない」後編その3

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