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2025年12月22日 (月)

意思決定の改善 18

(今朝のフクダリーガル社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

専門家や経験豊富な意思決定者なら(実験参加者の学生達と違って)バイアスに影響されにくくなる、という説の例として、オハイオ州立大学のジョン・H・ケーゲル教授(行動経済学)らの1986年の研究報告が紹介されています。

「『現実世界』の大半の入札者と同じように自分の意思決定の結果についてフィードバックを受けながら十分な経験を積めば、私達の実験の参加者もどんな状況設定であっても勝者への呪い(※)を回避することができるようになる。勝者への呪いは不安定な現象であって、十分な時間と正しい情報のフィードバックによって是正することができる」

そしてケーゲル教授らは実際に「オークションの実験で、市場の参加者は(必ずしもすべての参加者ではないにしても)経験を積むことで『学習』が進むに従って勝者の呪いが減少することを示した」そうです。

しかし筆者は「オークションの『勝者』が常に損を出しているのを観察することによって、また別の学習が促進される」だけのことであって「判断上のゆがみ」が修正されるわけではない、と主張します。


※勝者への呪い オークションでの落札価格が市場価値を上回ってしまう現象

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