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2025年11月20日 (木)

「お悩み解決メソッド」への批判 その1

(今朝のフクダリーガル社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

提示された「お悩み解決メソッド」は、問題解決のための内省を促す試みとして評価できますが、そのロジック展開には飛躍と混乱が見られ、最終的な提言の新規性・実践可能性にも疑問が残ります。

まず、論点が頻繁にブレる点が指摘されます。「自分に原因があると思わないこと」を問題と設定しながら、「なぜ自分自身に原因があると思えないのか」という「できない」ことへの原因分析に過度に固執し、議論を難解にしています。結果、当初の「仮説自体が誤り」という自己否定に陥り、分析の労力が無駄になっています。

次に、「泥棒/詐欺師」の例は論理的な誤謬を招いています。被害者に「原因」を求める議論は、原因分析と責任論の混同であり、アドラー心理学の「課題の分離」の原則にも反する不適切な極論です。

最終的に「人間関係の問題は自分にも原因があるのではないかとおのれを振り返ってみることが解決の第一歩である」という結論に至りますが、これは極めて一般的な精神論であり、長大な分析の末にたどり着いた結論としては深みに欠けます。

また、「他人の意見を聞くこと」が最も効果的という対処法も、このメソッドの本質であるはずの「自己分析」を放棄し、他者依存を促すという点で、一貫性を欠いています。

一連の思考過程は「一人ディベート」の試みとして興味深いものの、問題解決メソッドとしての構造的な欠陥が目立ちます。

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