確証バイアスとフィルターバブル その1
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
「確証バイアス」と似た言葉が流行っていますね。「フィルターバブル」です。
どちらも人が「自分にとって都合のいい情報ばかりを受け入れ、不都合な情報を無視・回避する」傾向に関係している点で共通しています。ただし、仕組みと発生源が違います。
◆確証バイアス
定義:自分の信念や仮説に合致する情報ばかりを集め、反する情報を無視・軽視する心理的傾向。
発生源:個人の心理メカニズム的要因(二重過程のうちの直感的過程)。
例:「Aは怪しい」と思い込んだ人が、Aのちょっとした言動もすべて「やっぱり怪しい」と解釈する。
◆フィルターバブル
定義:インターネット上で、検索エンジンやSNSのアルゴリズムによって、ユーザーの嗜好に合った情報ばかりが表示される現象。異なる意見や情報に触れにくくなる。
発生源:主に外部の技術的要因(AI・アルゴリズム)。本人の意思とは無関係に情報が「選別」される。
例:SNSで政治的な投稿を「いいね」した人に、同じ立場の意見ばかりが表示され、反対意見が目に入らなくなる。
つづく
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