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2025年6月17日 (火)

確証バイアスとフィルターバブル その1

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

「確証バイアス」と似た言葉が流行っていますね。「フィルターバブル」です。

どちらも人が「自分にとって都合のいい情報ばかりを受け入れ、不都合な情報を無視・回避する」傾向に関係している点で共通しています。ただし、仕組みと発生源が違います。

◆確証バイアス

定義:自分の信念や仮説に合致する情報ばかりを集め、反する情報を無視・軽視する心理的傾向。

発生源:個人の心理メカニズム的要因(二重過程のうちの直感的過程)。

例:「Aは怪しい」と思い込んだ人が、Aのちょっとした言動もすべて「やっぱり怪しい」と解釈する。

◆フィルターバブル

定義:インターネット上で、検索エンジンやSNSのアルゴリズムによって、ユーザーの嗜好に合った情報ばかりが表示される現象。異なる意見や情報に触れにくくなる。

発生源:主に外部の技術的要因(AI・アルゴリズム)。本人の意思とは無関係に情報が「選別」される。

例:SNSで政治的な投稿を「いいね」した人に、同じ立場の意見ばかりが表示され、反対意見が目に入らなくなる。

つづく

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