名前を呼ぶこと その2
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
引っかかっていたのはもちろん名前を忘れて当人を失望させたのではということですが、当時同席していた方がこう教え諭して下さいました。
「あのとき、名前を覚えてもらっていなかったことは、全く気にしていなかったと思いますよ。
むしろ、一生懸命思い出そうとしてくださっていたことを、とても嬉しく感じていたと思います。」
──その言葉に、救われた気がしました。
名前を呼ぶという行為は、記憶力の勝負ではありません。
完璧である必要もありません。
大切なのは、「あなたを覚えたいと思っている」という気持ちがあるかどうかです。
名前がすぐに出てこないこともあるでしょう(年配者は特に)。
間違えることだってあります。
でも、その背景に関心や敬意があれば、それは必ず伝わるのだと思います。
だからこれからも、できる限り名前を呼びたいと思います。
そして、呼べなかったときも、ちゃんと思い出そうとする姿勢を忘れないようにしたいと思います。
その一声が、静かに、でも確かに、人と人との関係を育てていく──
最近、そんなふうに感じています。
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