確証バイアスとフィルターバブル その3
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
この二つは、互いに作用しながら私たちの視野をじわじわと狭めていく困った存在です。
それに巻き込まれないために、まず必要なのは「そういう仕組みがある」と知っておくこと。
フィルターバブルは、検索エンジンやSNSのアルゴリズムといった外部の仕組みによるものなので、自分が偏った情報に囲まれていることに気づければ、まだ対処しやすい面があります。
厄介なのは確証バイアスです。これは自分自身の内面から自然に生まれる心理メカニズムなので、気づくこと自体が難しい。
では、どうすればよいか。
月曜日の当欄で紹介したように、ひとつの有効な方法は「反対のことを考える」習慣をもつことです。
たとえば、ある人について「この人は頼りないな」と感じたときに、あえて「この人が実は優秀だったとしたら?」と逆の評価を思い浮かべてみる。
すると、自分の判断が感情や直感に引きずられていた可能性に気づき、少し立ち止まって考え直す余地が生まれます。
この「ひと呼吸」が、確証バイアスの呪縛をゆるめてくれる可能性があるのです。
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