名前を呼ぶこと その1
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
挨拶に名前が添えられるだけで、ふっと心がほぐれます。
「おはようございます」よりも「鈴木さん、おはようございます」──たったそれだけの違いなのに、なぜか少し嬉しくなります。
名前を呼ばれるというのは、自分が「誰か」としてそこに存在していることを認められる感覚です。
ちゃんと見られている、ちゃんと記憶の中にいる。
それだけで、不思議と気持ちが前を向きます。
最近、それについて学んだ出来事がありました。
写真撮影のための模擬講義で、私は講師役を務めました。
受講生役の新入社員の中に、積極的に手を挙げてくれた印象的な方がいました。
ところが、私はその場でその方の名前を呼ぶことができませんでした。
実を言えば、名前は頭に浮かんでいました。しかも合っていました。
でも自信がなく、間違えたら申し訳ないという思いから、つい「忘れたふり」をしてしまったのです。
その方の出身地や、どういう縁で入社してくれたのかまでは覚えていて話せたのに、
肝心の名前だけ、声に出せませんでした。
そのことがずっと、引っかかっていました。
つづく
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