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2025年6月 9日 (月)

名前を呼ぶこと その1

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

挨拶に名前が添えられるだけで、ふっと心がほぐれます。

「おはようございます」よりも「鈴木さん、おはようございます」──たったそれだけの違いなのに、なぜか少し嬉しくなります。

名前を呼ばれるというのは、自分が「誰か」としてそこに存在していることを認められる感覚です。
ちゃんと見られている、ちゃんと記憶の中にいる。
それだけで、不思議と気持ちが前を向きます。

最近、それについて学んだ出来事がありました。

写真撮影のための模擬講義で、私は講師役を務めました。
受講生役の新入社員の中に、積極的に手を挙げてくれた印象的な方がいました。

ところが、私はその場でその方の名前を呼ぶことができませんでした。

実を言えば、名前は頭に浮かんでいました。しかも合っていました。
でも自信がなく、間違えたら申し訳ないという思いから、つい「忘れたふり」をしてしまったのです。

その方の出身地や、どういう縁で入社してくれたのかまでは覚えていて話せたのに、
肝心の名前だけ、声に出せませんでした。

そのことがずっと、引っかかっていました。

つづく

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