「能動的思考」の実践例 その5
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
(批判のつづき)
3 AIとの対話が自己反省のきっかけになる、という点は理解できるが、AIへの苛立ちの原因を、即座に自己の「決めつけ」(レッテル貼り)の問題に還元するのは短絡的すぎる。
AIが期待通りに機能しない原因は、ユーザー側の問題の他、性能の限界、学習データの偏り、技術的な不具合など、複合的な要因があり得る。
全てを自己の認知バイアスの問題として内面化させてしまうと問題解決の本質を見誤る。
むしろ原因を分析し、冷静に対処する能力が重要で、それが対人関係における一方的な決めつけの抑制にも繋がる、とする方が論理的。
4 ブログの前半で強調される「戦闘的思考」(理不尽さに立ち向かう勇気や使命感)と、最後の文章で述べられる「決めつけを疑う」(自己の判断の誤りを認識する)という二つのテーマの関係性が不明瞭。
一方は他者(や状況)に対する積極的な働きかけを促し、もう一方は自己の内面に対する省察を促す。二つの異なる方向性のメッセージがどのように統合されるのか、読者には理解が難しい。
(つづく)
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