「能動的思考」の実践例 その2
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
◆「一度立ち止まって自分の判断が正しいかどうか疑ってみる」「自分が(無自覚に)誤った判断をする可能性があるという認識」を持つ
→そもそも無自覚なバイアスに気づくこと自体が困難だ。そのためにどのような思考プロセスや訓練が必要なのか、より踏み込んだ考察がなければ、単なる理想論だ。
◆「AIにイラッとすることが、それに気付くきっかけに」
→唐突で、論理的に飛躍。AIに苛立つ原因は、応答内容の他にもインターフェースの問題、技術そのものへの不信感など多岐にわたる。
それを安易に自己の認知バイアスへの気づきと結びつけるのは強引だ。AIへの感情的な反応と、対人関係における決めつけの問題は、別個に考察すべき。
総じてこの文章は直感的判断の起源を説明しようとする一方で、その現代社会における負の側面や、克服するための具体的な方法論についての考察が不十分だ。
安易な決めつけは「避け難い」本能として受け入れるのではなく、意識的に抑制し、より深く他者を理解しようと努めるべき社会的課題として捉える視点が重要だ。
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