興味から入り、原理をつかむこと
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
最近地面師が社会の関心をひいていますが、先日も書いたように地面師は不動産事件・事故の氷山の一角に過ぎません。私が以前から地面師に関する情報発信をしてきたのも、その氷山の水面下の部分である膨大な不動産事件・事故についての注意喚起をするためです。
しかし、時間の限られている研修や講演では、せっかく芽生えた興味関心に答えるために、地面師を始めとする実例を中心に話をします。
とはいえ最も重要なのは、それらの事例から導き出された「原理・原則」なのです。
「不動産事件・事故防止の教科書(仮題)」では、その原理原則の部分、すなわち、事件・事故の体系化(分類)や被害を被る要因の分析等総論から説き起こし各論に入り、事例・裁判例に進むという順序で解説を施して行き、読者が自ら理論的に考えることを促します。
そうでないと、今後必ず発生するであろう新しい形態の事件・事故に遭遇したときに適切な対処ができないからです。
仕事に興味を持ち、原理原則を探求しないと未知の事象に対処できないのは、全てに共通の原理です。
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