人の強さとは
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
人は、存在する(生存する)こと自体に価値があります。価値がある、とは、世界に対して価値を提供しているということです。
ある人がその存在を失う(死亡する)ことは世界がある価値を失うということです。
従って、人の存在を他人が失わせること(殺人)はもちろん、当人が自分自身の存在を失わせること(自殺)、さらに、存在可能性を低下させる行動(例えば身体・生命に害となる行為)を取ることも許されないのは世界との関わりとして当然です。
しかし、多かれ少なかれ存在(生)には苦痛が伴います。世界との関わりからは可能な限りその苦痛に打ち勝ち、存在し続ける(生きる)努力をする義務があると言えますが、苦痛が耐えがたいこともあるでしょう。
その時にどう判断しどう行動するか(努力の継続か、楽になる行動をとるか)は、個人だけが悩み、決めるべき/決めて良いことではなく、(価値を失うことになる)世界との関わりの中で世界と共に悩み、決めるべきことだと思います。
それを正面から考え、悩み、問いかけられる人が、真に強い人間なのではないでしょうか。
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