日本の序列意識の「伝統」 つづき
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
「私たちは序列の意識なしには席に着くこともできない(日本間のしつらえは、特に決定的な作用を果たしている)し、しゃべることもできない(敬語のデリケートな使用、発言の順序・量などに必然的に反映される)」
「どんな会合に招かれても(それが西洋式な部屋だとしても)招いた側の集団の成員の序列は、一目瞭然であるのが普通である。招客のすぐ横が上座であり、入口の方が下座で、発言の順序・量・態度といったものが、驚くほどその座順を反映しているからである」
「個人の能力で百パーセント活動できる作家や俳優のような職業に従事する人々のなかにまで、序列意識が根強くある」「ある文学賞を授与されたある作家の言として、『受賞はうれしいが、先輩をさしおいて私のごときものが受賞するのは‥‥‥である』という文句があったり」
俳優のギャラ値上げ要求の理由として「自分より後輩のY(著名な女優)でさえ自分よりはるかに多いギャラをもらっているのだから、先輩の自分がもっと多いギャラを取るのは当然、というようなことをいっている」
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