さらに日本の序列意識の「伝統」
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
「 いかに日本人が序列偏重だとはいえ、現実に顕在する個人の能力差を無視することはできないし、また、 実際に能力の評価ということが行われている。この評価は、序列システムの枠内というように、きわめて狭い範囲で行われる、また行われざるをえない 」
「例えば、十人の同期の中から一人の課長を選ぶなどという時には、当然それが問題となってくる。 どの年度にもいわゆる出世頭と呼ばれる人がいる。 人事が不当に行われない限り、この能力判定は有効に使われている」
「さらに、 特定の年の同期だけでなく、その前後三~四年の幅を持たせて昇進の選抜が行われ、一年 あるいはニ~三年後の者がその前の者より早く高い地位につくこともあるが、よく見ると、各年度の出世頭の線では年度による序列が守られている(年度の後の者が前の年度の者を追い越すことはあっても、その前の年度の出世頭を起こすことはない)のがつねである」
「したがって、能力主義というものがある程度の弾力性を持たせて、一定の序列の枠内で行われているといえよう」
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