君子危うきに近寄らず その1
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
ドラマ「地面師たち」以降、講演依頼や取材依頼が増えています。このドラマを見て不安になったという人の話もよく聞きます。
不安を感じるのは「地面師」の正体がよくわからないということだと思います。騙されたのが著名な大企業で歴史もノウハウもあるハウスメーカーS社であったことはそれを増幅する要因に過ぎません。
人は、実体のよくわからないものに対しては不安を感じます。前回の「地面師ブーム」(S社の事件直後)の際も、取材依頼の中心(読者が興味を持つもの)は、地面師の正体を知りたい、出来れば直接取材したいというものでした。
また、ある司法書士の方は、不動産登記の経験が少ないままに独立したが、大型の不動産案件の依頼を受けることがあるため、ドラマを見て不安になったと仰っていました。これも同じ理屈でしょう。
そして不安を取り除くために、その正体を知りたがることになるのでしょう。
特にメディアは正体に近づく必要があります。読者や視聴者がその正体を暴くことを期待するからです。
しかし、私達司法書士は少し違います。
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