「さん」で距離感が広がる理由
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
普通に考えると、対等になると距離感が縮まるように思えますが、なぜ、クンをさんにすると距離感が広がるのでしょうか。
それは、権力格差を受け入れているからです。
ほとんどの人は日本の権力格差文化にどっぷりつかって来ており、それを受容している人が多いと思います。
権力格差(例えば年少者よりも年長者が偉い、優れている)を受け入れている度合の高い人が年長者から「○○クン」と呼ばれても、抵抗感を感じることは少ないでしょう。
それを受け入れる度合の低い人は、年長であるだけで「○○クン」と呼ばれると、抵抗感を感じることが多いはずです。
そして、それぞれが呼び方をクンからさんに変えた場合、前者は距離を置かれたと感じ、後者は対等(正当)に扱われたと感じると思います。
ただ、敬称は相手に対する敬意の表現ですから、相手に敬意を抱いているか否かも、権力格差の受容度合の高低に関わらず、敬称をどう受け止めるかに影響してくると思います。
つまり、親しくもなく尊敬できない人からクン付で呼ばれると腹が立つ、ということです。
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