自分の生産性
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
日本国民には日本の生産性を上げる意思がないとしか考えられないのですが、それは、生産性が低くても困っていない(現状に問題を感じていない)ということではないでしょう。
日本国民が自分たちの経済状況や社会状況に問題を感じていないことはないと思います。困っていることは沢山あるはずです。敗戦や明治維新のような大きな問題ではなくても(おそらく)、問題は山積しているはずです。
それなのに、生産性を上げる必要性を感じていないのは、これらの問題と生産性の低さが結びついていない、言い換えれば生産性を上げることで問題が解決するという認識がないのではないでしょうか。
例えば日本の平均給与は30年来横ばいで、先進国中最下位です(生産性の順位と同じですね)が、給与が上がらず、諸外国よりも低い水準になっていることの原因が自分たちの生産性の低さにあるという認識が果たしてあるでしょうか。
つまり、「こんなに一所懸命働き、休みもなく、睡眠時間も削って(睡眠時間も先進国中最下位)身を粉にして働いているのに、なぜ給与が上がらないのか?」という疑問はあっても、それを解決するためにどうすれば良いのかというアイディアがないのです。
あるいは「生産性が低い」といわれてもそれが何を意味しているのか、その具体的内容が理解できていないのかも知れません。そうだとすると、どうすれば生産性が上がるのかを考えることができるはずもありません。
果たして「あなたは自分たちの生産性は低いと思いますか?」と質問したなら、どのような答えが返ってくるのでしょうか?
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