士業と生産性
(今朝のフクダリーガル社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
3月の朝礼で、国会の前例主義に凝り固まった姿から、フクダリーガルの使命(「世の中のしくみを変える事によって世界を合理的で効率的な楽しい世界に変えて行く」)は前途多難と感じたと述べました。
現在、日本の生産性は世界的にみるときわめて低い位置にあります(OECD加盟38カ国中23位、先進7カ国中最下位)。これを上げていくには「世の中のしくみ」を変えていく必要があるのですが、最近の一連の動きから「国会の生産性」はどうなのか、という疑問が生じたわけです。国会の生産性を民間と同様に考えることはできないかも知れませんが、少なくともリモート会議に否定的だったり、前例に固執して新しいことを行えない姿勢からは決して生産性が高いとは言えないでしょう。今回のウクライナ大統領の議会演説の対応を諸外国と比較しても、民間同様先進国中最下位かもしれません。
それでは私たち司法書士業界の生産性はどうなのでしょうか?そしてフクダリーガルの生産性は?
司法書士に限らず士業の世界では、自分たちの仕事は営利事業ではないとする考え方が伝統的にあり(報酬の領収書に印紙が不要というのはその現れでしょう)、国会同様生産性が重視されることは少なかったのではないかと思います。
一方で士業も、例えば独占禁止法(「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」)が適用される(公正取引委員会により報酬規制や広告規制が撤廃)等、サービス業としての位置づけも明確にされています。
また、どんな営利企業も(投資基準にESGの要素が重視される様に)公益的な側面を有することが最近ますます求められる様になってきています。
いずれにしても士業にとって生産性という概念が重要であることは間違いがないと思います。
私たちはこういった観点からも、自分たちの「生産性」について考えてみる必要があると思います。
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