2025年3月21日 (金)

私達の仕事って何?

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

あなたは誰かに「野球って何?」と聞かれたら、なんと答えますか?

答えは当然人によって違います。答える側が長年野球に打ち込んで来たプロ野球選手か、野球を初めたばかりの中学生か、野球のことをほとんど知らない人か、また、誰に対して答えるかでも答えは全く違うはずです。

例えば先日メジャーリーグの野球殿堂入りしたイチロー氏は、野球とは「自分の限界を見極めることができる、唯一の手段」だとある動画で語っているそうです。

答える相手が幼児なら「相手が投げた球を棒で打ち返すんだよ」などと答えるでしょう。

どちらも野球の本質的部分を端的に語っているのだと思います。

ではあなたが「司法書士の仕事って何?」と聞かれたらなんと答えますか?

同じフクダリーガルのメンバーでも、知識や経験、仕事観は様々ですし、説明する相手によっても、また、同じ人でもいくつもの答えがあるでしょう。

私達はこの質問の答えを見つけるために働いているのかも知れません。

私は、今のところこんな答えを一つ持っています。
「世の中を変えることのできる手段の一つ」

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2025年3月19日 (水)

「こんにちは」と言いにくい?

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

スターバックスのカウンターでは「こんにちは」と声をかけられます。あなたが初めてスターバックスを訪れた時もそう声をかけられたと思いますが、どう感じましたか?

フクダリーガルでも挨拶は(「お疲れさま」ではなく)「こんにちは」(朝なら「おはようごさいます」、夜なら「こんばんは」など)を使うのがルールになっています(フクダリーガルの教科書)。

スターバックスで「こんにちは」と言われたことに違和感を感じた方は、フクダリーガルでも上司や年長者に対して「こんにちは」と言うことに抵抗感を感じているのではないでしょうか。

その理由は、客(上司、年長者)はスタッフ(部下、年少者)よりも「常に権力がある」という考えがあるからです。この考え即ち「権力格差」の強弱の度合いは、社会や組織によって異なります。

私はフクダリーガルは権力格差の少ない組織であって欲しいと願っています。そういう組織でないと創造的な発想が生まれにくいと思うからです。

「こんにちは」と言えるかどうかは権力格差そして創造性の指標でもあるのです。

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2025年3月18日 (火)

デジタル化阻害の遠因 その2

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

非効率なアナログ的方法に問題を感じない、つまりデジタル化によるストレス軽減効果の認識が不足している嫌いがあるのは依頼者や当局も同様だと思われます。

司法書士だけがアナログによるストレスを一手に引き受け、依頼者側のそれを回避するというモデルに限界があることは、昨年度末のオンライン申請システムの大規模障害で明らかになりました。

しかしそのことが関係者(不動産売買の当事者たる個人、法人及び仲介不動産会社、融資金融機関等)に十分理解されているかは甚だ疑問であり、その背景に登記申請デジタル化の遅延状況や司法書士の果たす役割についての認識不足があると思われます。

まして、司法書士をパートナーと認めている関係者は極めて少ないと思われます。

ただ逆に司法書士の側も、関係者の理解を促し、パートナーとしての認識を持ってもらうための努力が足りていないことも確かだと思います。

そして、こういった一連の意識改革や行動こそが、真の意味で取引を効率化し、日本の生産性を上げるための最良の手段なのではないかと思います。

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2025年3月17日 (月)

デジタル化阻害の遠因 その1

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

生活面でも仕事面でも、社会全体で情報の授受のデジタル化が進められています。

登記も例外ではなく、まず紙に記録されバインダーに綴じ込まれていた登記簿が電子化され、次いで紙に記載した申請書を持参していた登記申請手続の電子化(インターネットによるオンライン申請)が実現されました。

デジタル化の目的は言うまでもなく人が費やす労力もかける時間も少なくて済ませること、つまり、生産性を上げ、ストレスを減らすことに有ります。

しかし、登記申請に関してはまだまだデジタル化が十分達成されているとは言えません。オンライン申請では、登記申請内容を裏付けるために必要とされている資料の大半は、別途郵送されていますし、アクセス集中による負荷によってシステムに不具合が生じる不安は未だ払拭されていません。

そうした問題が未だに存在する原因は様々ですが、関係者の意識が一つの足枷になっているのではないかと私は感じています。

まず、司法書士自身にサービス業という認識がないと非効率なアナログ的方法に問題を感じません。 

つづく

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2025年3月14日 (金)

誰を見て仕事をしますか? その3

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

言うまでもありませんが、昨日のサッカー指導者のお話は、あくまでもたとえ話であって、どちらが良い、どちらが悪いと単純に色分けできるものでも、どちらか一方
の特質だけを持った組織がある訳でもありません。

多くの組織は(マネージャーがマネジメントを放棄していない限り)その性格と、扱う業務、直面する状況の違いなど、様々な要因に応じて色々なマネジメント手法を使うのが現実だと思います。

例えば軍隊のように危急存亡時に一丸となって力を発揮することが求められる組織と、アニメーション制作会社のように個々人の創造性が求められる組織とでは、主となるマネジメント手法は違うでしょう。

しかし、軍隊でも構成員個々の創造性を大切にしなければならない場面はあるでしょうし、アニメーション制作会社でも危急存亡時には迅速な行動が必要です。

つまり、核となる「マネジメントの原則」があるはずで、それを持っている組織が強い組織といえるのだと思います。

軍隊でもハラスメントは許されず、アニメ制作会社でも避難訓練は必要なのです。

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2025年3月13日 (木)

誰を見て仕事をしますか? その2

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

1 私は地域のサッカークラブの監督です。クラブの選手達にはかつてJFLで活躍していた自分のプレースタイルを目指すように指導しています。

優秀な選手は私の指導に素直に従い、その通りにプレー出来ます。それができていない選手はもっと努力することが必要です。

努力してもそれができない選手は残念ながら適性がないと考えざるを得ません。中には指導に素直に従わず、反発したり疑問を挟む選手もいますが、素直さのない選手は伸びませんから厳しく指導します。

2 私も地域のサッカークラブの監督です。やはりJFLの選手でしたが怪我で断念しました。自分のプレースタイルには自信を持っていましたが、不本意な引退に追い込まれその原因を考える中で、理想のプレースタイルは一つではないことに気付きました。

監督の仕事は選手一人ひとりの特性を見極めて、それぞれに適したポジションやプレースタイルを見つける、さらにそれを自分達で考えられるようにすることです。

3 地域リーグでの成績は、ここ数シーズンは双方ともほぼ同順位です。

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2025年3月12日 (水)

誰を見て仕事をしますか?

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

1 あなたはサッカーのクラブチームに入っています。まだ幼くて未熟ですが、監督がプレーの基本からゲームでの位置取りまで熱心に指導してくれるのでメキメキと上達し、楽しくなって来ました。

先日の練習試合では、監督の指導通りのプレーができたので、その瞬間真っ先に監督の方を見ました。監督はあなたを見てくれていて、うんうんとうなづいてくれたので、とても嬉しい気持ちになりました。

2 あなたは成長して、自分の判断でプレー出来るようになりました。監督のおかげだと感謝していますし、指導も受けますが、先日の公式戦で自分がゴールを決めた瞬間、あなたが真っ先に見たのはチームメイトの顔でした。

3 あなたは就職しました。仕事の仕方は2通りです。

A 上司の指示の合理性を疑わずに仕事をし、完了時には真っ先に上司に報告する

B 上司の指示の合理性を疑い、仕事の完了時も真っ先に上司に報告することはない

・・常にAでも、常にBでも困りますが、自分が今誰を見て仕事をしているのかを考えてみるのはチームの強化に役立つと思います。

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2025年3月11日 (火)

スポーツも仕事も進化する

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

フットボールやサーフィンがスポーツ競技になるまでには、多くの人達の関与と長い時間が必要でしたが、そこからさらに多くの人達の関与・工夫と長い時間がかかってラグビーや、スケートボードという新しい競技が生まれました。

さらにそこから生まれた新しい競技はアメリカンフットボールやタッチラグビー、ストリートリュージュや電動スケートボード等々、多数あります。

私達の仕事も、発祥は裁判所に提出する書類を一般の方々の代わりに書く仕事でした。

それがやがて発展、分化して、登記手続きの代行になり、さらに登記以外の法的業務にも広がると共に、登記の部分は取引を安全に成立させるという業務にまで進化して来ています。

当然これからも私達の仕事は縦横無尽に進化発展して行くはずであり、それを実現させて行くのはみなさん自身です。

現にみなさんの日常業務の中では、様々な合理化、効率化のための工夫・改善提案やデジタル・クラウド技術の導入が日々行われており、さらにここから新しいものが生み出されていくことが想像できて、楽しいです!

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2025年3月10日 (月)

新しいものを生み出す思考

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

ラグビーは、フットボールの黎明期に、ある選手がルールを破ってボールを持って走り出したことが起源となったそうです。有名な話なのでご存知の方も多いと思います。

また、スケートボードは良い波が来ない時期にあるサーファーがサーフボードにローラースケートをくっつけて地上で乗ったことが起源だそうです。

彼らはもちろん新しい競技を生み出そうと考えていた訳ではなく、好きなスポーツに打ち込み、もっと強く、もっと上手くなりたいと思っていただけだと思います。彼らのやっていることは、一見同じことの繰り返しに見えたでしょうが、そういう考えのもとで積み重ねて行くルーティンからは、新しいものが生まれてくる可能性があるのだと思います。

私達の仕事でも、同じことの繰り返しの中から新しいものが生まれています。

毎日繰り返す仕事の中から、新しいものが生まれて来る、時には革新的なビジネスが生まれてくる可能性もあります。

ただし、その前提が、既成概念にとらわれないものの考え方「能動的思考」だということは忘れないで欲しいと思います。

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2025年3月 7日 (金)

チームは誰が作る?

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

昨日の質問に「イエス」(自分の組織はチームだ)と答えた方は少ないかも知れません。

中にはチームというものに懐疑的な方もいらっしゃると思います。しかし私は少なくともFLC&Sはチームであるべきだと思っています。

ですからイエスと答えられること、つまり既にチームとして出来上がっている組織に属している(配属される)ことは素敵なことだと思います。しかしそうでなくても、未完成な組織をチームとして育てて行くことは、(大変かもしれませんが)とてもやりがいのある楽しい仕事だと思います。

ところで昨日、ミスした人を責めたい気持ちが起こらないのがチームだと書きましたが、まだチームとなっていない組織の中で、その組織をチームとして育てていきたいと思っている方もまた、そういう気持ちは起こらないはずです。

そしてそれは当然役職者に限ったことではありませんし、チームは役職者の指示命令で作れるものでもありません。

組織をチームに育てること、つまりチームビルディングは、全員で行っていく(全員でなければできない)ものなのです。

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