売買代金がガラス張りになる? その3(実話1 マダム編) 今さら聞けない新・中間省略登記第16回
「今さら聞けない」シリーズの16回目は「売買代金がガラス張りになるのではないか」(「新・中間省略登記が図解でわかる本」ではQ58、124頁)、その3。
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(【質問】新・中間省略登記では、売買代金がガラス張りになってしまうのではないか?)
前回までにガラス張りになることはないという結論と、そうなるのではないかという誤解が多い理由について述べた。
これに関してはこんな笑うに笑えない実話がある。
その1。
投資用マンションの売買。中間省略(A→B→C)で無事取引は完了し登記の申請も終わったその日の夕方。
C(中年女性)から電話がかかってきた。
C:「福田先生、Aさんがいくらで売ったか知っているんでしょ。教えてよ。」
福田:「いえいえ、それはお教えできません」
C:「それじゃあAさんの電話番号教えてよ」
福田:「それもお教えできません」
C:「キーッ!」
ところがところが
どうやって調べたのか、CはA(中年女性)に電話を掛けた。
C:「Aさん、あなたBに幾らで売ったのよ。」
A:「〇〇円よ。あなたは幾らで買ったの?」
C:「××円よ。」
A・C:「キーッ!」
この後A、CはB(不動産業者)に電話を掛けた
A:「Bさん、あなたねぇ、私から〇〇円で買っておきながらCさんに××円で売るなんて。△△円も儲けたなんてクヤシー! だったら私が直接Cさんに売るから、この売買はなかったことにしてよ。それができないなら代金を上積みしてよ」
C:「Bさん、あなたねぇ、私に××円で売っておきながらAさんから買い取った値段が〇〇円だったなんて。△△円も儲けたなんてクヤシー! だったら私が直接Aさんから買うから、この売買なかったことにしてよ。それができないなら代金を安くしてよ」
メチャクチャな話でっせ
これは主婦がスーパーに買い物に行って、キャベツを買うのに、お宅これいくらで仕入れたのよ教えなさいよなどとは決して言わないでしょうが、それと同じことなんだという事がわからない。
キャベツの様な不特定物と、特定物である中古不動産は違うわよというかも知れないが、それなら中古自動車や宝飾品はどうだ。これらのものを買うのに、仕入れ値を教えろという人がいたら非常識だということは世間知らずの有閑マダム(古い)でもわかることであろう。
さて、もう一つの笑えない実話はなんと私の同業者である司法書士についての話であるが、これはまた次回に。
フクダリーガルコントラクツ&サービシス(FLC&S)
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