「能動的思考」の実践例 その4
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
(批判点)
1 人の一面だけで『こういう人だ』と決めつけるのは「人として避け難い」という表現には強い違和感。
全体を通して「思考習慣は変えられる」と人間の変化の可能性を強調しているにも関わらず、最後に「避け難い」と、それが人間の性(さが)で変えがたいかのような印象を与えるのは論旨の矛盾だ。
変革を促すメッセージの最後に、諦めや現状肯定とも取れる言葉を用いるのは、説得力を削ぐ。
2 生存本能としての「直感的判断」と、現代社会における他者への「レッテル貼り」を同一線上で語りすぎ。
「その直感が『当たっている』ことも多いのです(だから生き残れた)」という説明は、危険を察知するような原始的な直感には当てはまるが、「当たる」ことが、複雑な人格を持つ他者の一面だけを見て全体を判断する「レッテル貼り」の正当化に繋がることにはならない。
むしろ、「外れていること」が引き起こす深刻な問題(偏見、差別、人間関係の破綻など)にこそ、焦点を当てるべきだ。
生存戦略と社会倫理ごちゃ混ぜの議論は危険。
(つづく)
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