法人にこそ教科書
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
不動産事件・事故では、認知バイアスという主観的要素が大きな役割を果たしています。
これは個人レベルの問題ですから、これに起因する事件・事故は、企業においては本来構成員である個人を組織的統制の下に置くことで防ぐべきです。
特に上場企業では、近年のコーポレートガバナンスの要請もあり、コンプライアンス意識や、構成員のリーガル・リテラシーも高いはずですから、それは難しくないはずです。
ところが上場企業でも事件・事故を防ぎきれていないことは、不動産に限らず近年とみに目に付くようになりました。
なぜでしょうか。
これには様々な要因が輻輳していると思われますが、こと不動産取引におけるそれに関しては、今まで問題の科学的分析や論理的・体系的な整理が行われて来ず、わけても個人的要因が軽視されて来たことが大きいと思います。
「不動産取引における事件・事故防止の教科書」はその分析・整理を行うことで問題の原因を明らかにするとともに対処方法を提示し、法人における事件・事故の実効的な防止を可能にするという意義を併せ持つものです。
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