真正な身分証明書を使ったなりすまし事件
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
こんな実例がありました。
(実例1)
自社の運転資金に困ったAが甲銀行から借り入れをするために、同居している父親X所有の自宅土地建物を担保にすることをXに頼んだが、Xは承知しなかった。
そこでAは叔父(Xに容貌の似た実弟)X’に替玉になることを頼み、AがXに無断で持ち出した運転免許証と実印、印鑑カードを用いて担保権設定登記を行い、融資も実行されたが、書類が自宅に郵送されたため悪事が露見した。
(実例2)
Yは高齢で物忘れも激しくなり、身の回りのことも覚束なくなってきたため、友人Bに相談したところ、自宅を売却して施設に入居することを勧められた。
Bの紹介する不動産会社に売却を依頼し、登記を担当する司法書士と面談したところ、認知症で判断力が低下しているから後見人を立てないと売却できないと言われた。
そこでBはYに容貌の似たYの友人Zに事情を話し、替玉になってもらうことにし、登記は他の司法書士に依頼した。ZはYになりすまし、Yの運転免許証を提示して本人確認を行い、決済・登記も完了した。
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