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2024年11月13日 (水)

不動産事件・事故防止と価値観との関係

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

「不動産事故防止の教科書 仮案」に「自分たち司法書士にとってではなく、依頼者にとって不利益なことについて敏感になってもらいたい」「当事者にとって不利益なことでも、司法書士の職務上注意義務が及ばないような『事故』について、どのように関わるべきなのか」と書きました。

一方価値研修ではまず自分が幸せになることを考えるべきという考えに立っています。

例えば地面師詐欺では、直接不利益を被り不幸になるのは売買代金を騙し取られた買主だけです。

従ってそれ以外の関与者は損害発生に対する責任が生じなければ、幸せでいられます。

ですから、自分が責任を負わないような仕事の進め方をするというのは一つの考え方です。

しかしそれより、そもそも誰も地面師の被害に遭わないようにして、誰も不幸にならないようにすれば、人の幸せと自分の幸せの双方を実現することができます。

どちらを取るかは、そこにかかる労力やコストの違いによって決めることができます。

そんな考え方が、不動産事故防止の教科書の根底には流れているのです。

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