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2024年11月21日 (木)

急ぐという不安要素

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

不動産取引の不安要素の一つに、急かされる、というものがあります。これは、一方当事者が他方当事者に対し取引の進捗を急かす場合、事案の調査に時間をかけさせないように仕向けて悪事が露見しにくくするという意図が隠れていることがあるからです。

この場合、その意図に乗らず、確認すべきことを確認して事件事故を防ぎます。

ところが、昨日の私のセミナー(不動産事件事故防止研修「地面師は何故防げないか」)を受講して下さった方から、必ずしも悪事が隠れていなくても急かされる場合があることを教えて頂きました。

それは、高齢者が関わっている場合です。それも、平均寿命を遥かに超えた、言わば超高齢者の場合です。

この場合、色々な面で残された時間が少なくなっているため、誰が急かす訳でもなく関係当事者全員が急いで事を進めようとします。

しかし、急ぐことが不安要素であることには変わりありませんから、どんな事情があろうと、本来慎重に進めるべき手順をおろそかにせず、(事件事故防止の教科書に従い)確認すべきことを確認することが必要です。

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