不動産ブローカーはクロでないのか
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
地面師記事を寄稿したプレジデント誌(11/1号)では冒頭のページに記事の中の「グレーな存在を排除することが極めて困難である」という一文が金文字で抜き書きされています。
グレーな存在とは、不動産ブローカーのことです。ブローカーとは仲介者の意味で、グレーでも何でもないのですが、日本で不動産ブローカーと言うと無免許で不動産仲介を行う者を意味しますので、グレーどころかクロです。
それがグレーとされるのは、現場での必要性から合法化が図られていると推測されることと、「業」の判断のわかりにくさがあります。
仲介行為に宅建免許が必要なのは、業として行う場合です。その基準は反復継続性と営利性です。
例えば宅建免許のない人がSNS上の友達同士の土地売買を仲介して謝礼を受け取ったとき、この人が不動産ブローカーとなるかは、反復継続性の有無によりますが、その判断は行為自体の客観的側面(一回行っただけ)のみから判断されるわけではなく、様々な要素が考慮されます。
そこにグレーだと言われる所以の一つがあるのです。
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