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2024年11月19日 (火)

事故防止の教科書の修正内容の補足

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

■「懸念事項」を「不安要素」と呼び方を変えて、感性をより重視する理由

一つは、リスクを感覚的・情緒的に、謂わば肌感覚で察知して欲しいからです。もう一つは、リスク要因として現れるものの中には一般的にはリスクと感じられないものがあるからです。

例えば、「きれいな不動産」(担保設定や強制執行の履歴がない)、「好立地」や「著名企業」と聞いたときに、一般の方はそこに安心感や魅力を感じると思いますが、司法書士にはそれらには逆に不安を感じてもらいたいのです。

■不動産事件・事故の原因について「主観的要因」の重要さを強調する理由

「怖いもの見たさ」では、興味の対象はもっぱら悪いことをしてくる相手側に向かいます。一般的に対策として打ち出されているものも相手がどんなことを行ってくるかという点と、それをどう防げば良いかしか論じられていません。

不動産事故の要因が自分たちの側にあることを理解せずに防御方法だけを考えるのは、高性能兵器を装備した軍隊の司令官が、その兵器を使う必要性を感じないのと同じなのです。

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