未知の方との雑談の収穫としてもっと大切なもの
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
その一つがイノベーションです。以前ここでイノベーションを引き起こすためには多様性(アイディアの)が重要であると書きました(8月7日)。
人は本質的に自分と考え方の似通った人と親しくなります。そのままでは多様なアイディア(自分とは異なる考え方)を知ることはできません。そのために知らない人、つまり考え方が違うかもしれない人との雑談が重要になります。
これを証明するような(昨年有名になった)エピソードがあります。mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンを開発し、2023年のノーベル生理学・医学賞を受賞した、米ペンシルベニア大学のカタリン・カリコ特任教授とドリュー・ワイスマン教授の出会いです。
ワイスマン氏が学術論文を複写しようとコピー機に頻繁に通ううちにカリコ氏とたまたま出会い、2人は雑談するようになり、がん治療薬開発に関してはDNAや遺伝子の研究が全盛だった中で、カリコ氏があえて貫いていたmRNA研究にワイスマン氏が興味を持ち、共同研究を申し出たのが始まりという話です。
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