司法書士が見た地面師ドラマ
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
今朝は、ドラマ「地面師たち」(ネットフリックス)の話です(ネタバレご容赦を)。
司法書士の決済立ち合いの場面は極めてリアルに描かれていました。
二つの事件に関わった司法書士は、決済の場で本人確認のために行うべきことを正当に行いましたが、それでも替え玉を見破れず、代金全額を騙し取られます。
実は決済時以外にも事故防止のためにできることはあります。
司法書士が事故防止のために決済立ち合い以外で何を行わなければならないか、そして事故を防げなかった責任を問われるか否かは、取引の規模や経緯、そして依頼者との間でどのような委任契約が交わされていたか(どこまで期待されていたか)等によりますが、その点はこの作品では描かれていません。
ただ、描かれた情報を弊社の基準に照らし合わせる限りは十分な対策を取ったとは言えない可能性が高いと思います。
但し弊社の基準は一般より高いため、本作品の司法書士の場合必ずしも法的責任を問われるとは言えません。
基準の詳細については「不動産事故防止の教科書(仮案)」をご参照ください。
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