勘の正体
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
勘が不思議なのは、根拠がないのに的中するところです。以前勘を伝聞や憶測などと同列に扱いましたが(23日)、実は全く違います。
確かに根拠が薄弱で説得力に欠ける点は共通しています。しかし、伝聞や憶測は根拠を確認することを怠っているだけですし、真実とはかけ離れたものであることが大半です。
それに対し勘は直感的に悟ることなので、根拠というものは考えられません。ですから他人に説明することは極めて困難です。それでもほぼ的中しますから、私は基本的に勘には従いますが、他人に理解してもらうことはあきらめています。「私の勘です」で納得して下さる方は少ないでしょう。
ではなぜ、的中するのでしょうか。それは、勘のよって来るところが、多数の事実や経験に基づく主観の排除(客観化)だからなのではないかと思います。
勘が急に降りて来るのは、マグマが火山を爆発させるように、客観化が一定の水準に達した時、信念が一気に勘として噴出するようなイメージです。
しかし地下のマグマ同様客観化作業は意識下で行われるため、根拠としては説明できないのです。
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