経験とカンは使えるか 1
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
「最後は経験とカンだ」はよく使われるセリフ(?)ですが、伝聞や憶測などの根拠薄弱な情報と同じく、これもものごとの判断基準とするにはいささか説得力に欠けます。何事も事実や客観的基準に基づいて判断するのが大原則です。
私達の行う不動産事故防止の業務でも、安全確認の確度を上げるために最優先されるのは、事実の確認です。
しかし事実を確認することには人を疑う側面があることも確かですから、そこには自ずと限界があり、間接的な確認にとどまらざるを得ないことが多いのも事実です。
そこで、間接的な確認の確度を上げるため、また過度な事実確認業務の負担と重い責任から解放されるために、確認基準が作られルール化されてきました。
最低限度の基準は法令で定められていますし、それを補強する基準は業界団体や各専門職が独自に定めています。
弊社の「不動産事故防止の教科書」もその一つです。
先日の某社の百数十億円の売買についても私は「教科書通りに確認すれば問題はない」とコメントしました。
しかし、教科書も万能ではありません。
(つづく)
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