勘に似て非なるもの
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
勘と似たものに「直感」や「予感」があります。私は直感は勘とほぼ同義だと考えていますが、あえて直感でなく勘という言葉を使うのは、直感という言葉が予感の意味も含めて使われることがあるように感じるからです。勘と予感は違うということです。
前述したように、勘は主観が排除され、(意識下に)客観的な根拠を備えた心のはたらきです。一方予感は期待や不安という主観的な感覚ないし感情を伴ったものです。
どちらも心の働き方という点では共通していますが、勘は感情から切り離され、その影響を受けないものであり、予感は感情と切り離せず、感情に左右されます。
ですから、ものごとの判断が必要な場合に勘に頼っても失敗はありませんが、予感だけに従うと失敗が多いということになります。
また勘は「推測」とも違います。
どちらも一定の根拠に基づくものですが、勘は根拠を意識することはありえず、推測は根拠が明確に意識されているものです(明確な根拠が全くないものが「憶測」です)。
推測は、根拠を示し説得力を持たせられる点で、勘とも憶測とも違います。
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