対等を守る文化
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
敬称は、「敬意をこめて言う言い方や名前の下につける言葉」ですが、真に相手を敬う気持ちから用いられることは殆どなく、大半の場合その果たす機能は、①礼儀の表出、②権力格差や差別への作用③距離感の作出です。
②で「作用」としたのは、敬称は権力格差の受容の指標でありそれを是正する機能がありますが、逆にそれを助長してしまう側面もあるからです。
権力格差の受容とは、「人は対等ではなく上下や優劣がある」という考え方を容認することです。
組織や社会にそういう考え(文化)がある場合に(日本も弊社もまだまだそうだと思います)、一方が他方を「○○さん」と呼び、相手が「○○クン」と呼ぶことをその組織や社会が当然として放置すると、その文化を助長することになってしまいます。
ところで対等とは、お互いに尊敬し合える関係であり、相互に学ぶべき点、優れた点があることを認め合う関係です。
人と人との関係で、一方だけが他方よりも全ての面で優れていて、他方から学ぶことはないという関係はありません。あらゆる人と人とが対等なのは自然なことです。
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