ハラスメントと多様性
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
様々な「ハラスメント」が社会問題化して久しいですが、一方で(弊社でも重要な「価値」として位置づけている)多様性(ダイバーシティ)の尊重も近年富に叫ばれるようになっています。
この両者は裏腹の関係にあります。
「多様性の尊重」とは、様々な特質や考え方を持った人々も「人として」同等・対等であり、何ら区別(差別)する理由はないと考えることです。
一方、社会には様々な「地位」が存在し、その地位が人間関係の上下を形作るという側面があります。しかし、地位はあくまでも役割に過ぎず、どんな地位の方もその地位を離れれば「人」としての価値の上下はなく、同等です。
であるにも関わらず、自分の地位を背景に自分よりも劣位と認識する相手に、自分の地位に与えられた役割を超えた心理的圧迫を加えることがあります。それがハラスメントです。相手も自分が劣位であるとの認識が原因で心理的圧迫を感じ(強化され)ます。
今の社会は一般的に地位が役割に過ぎないということが理解されていないために様々なハラスメントの土壌となっているのです。
| 固定リンク | 0
コメント