いつ決めるか
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
「決断(議論)」のルールの4つ目は「『いつ決めるか』を決める」、即ち「どれくらい対話・議論をしてから決めるか」を決めるということです(270頁)。
このルールには二つの側面があります。一つは、対話・議論が不十分なうちに決断してしまうという問題、もう一つは、対話が自己目的化してしまっていつまでたっても決断に至らないという問題です。
今ご紹介している「話し合いの作法」を知らない組織の場合、対話・議論を十分尽くさないうちに決断にいたってしまうことも多いと思われます。それがどのような不都合があるかは既に簡単にご説明しました。
逆に、「話し合いの作法」を中途半端に学ぶと、対話だけで満足してしまって、何の決断もできないということになりかねません。中原教授はこれを「対話万能症候群」「対話ロマンティシズム症候群」と呼んでいます(251頁)。
これらの問題を解決するために、ファシリテーターは期限を切ります。「○○までにメンバーが意見を全て出し、議論を尽くす」という期限です。
それが、「意見が飽和」し、決断をする時です。
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