多数決の使い方
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
「決断(議論)」のルール、2つ目は「多数決に安易に逃げるな」です(261頁)。
意見が分かれた時に多数決で決めるのは明解ですし、民主的であるようにも思えます。
しかし、多数決が最善の方法であるわけではありません。最善の方法は全員一致です。
「全員一致にならないからこそ多数決によるんじゃないか」と言われそうですが、問題は全員一致にならないという結論に至るまでの過程です。
つまり、全員一致を目指したかどうか、が重要なのです。一つ目のルールで、メリット・デメリットが明らかにされ、それぞれ異なる意見への理解も深まり、妥協点も見出しやすくなります。最終的に一つの意見に支持が集まる可能性もありますし、場合によっては、第三の案が生み出されるかも知れません。
全員一致とは、全員がその意見の全てに賛成するということではないのです。
そして、結果的に全員一致で案が決定するまでに至らなかったとしても、議論を尽くしていれば、多数決で決まった案について、後で反対意見が蒸し返されたり、不満が出てくる可能性は小さくなるのです。
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