ファクトチェックのルール
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
私たちの仕事の参考にもなりますので、ある日本のファクトチェック団体が示している基本的なルールをご紹介しておきます(※)。
1 事実と意見の区別
ファクトチェックはあくまで「事実」かどうかを検証する営みであり、原則として「事実言明」に限って検証する。事実(fact)とそれ以外を区別し、事実以外は対象外。
「事実」とは、何らかの「証拠」によって第三者が確認できる事柄をいい、過去に起こった出来事が典型例。
「事実以外」とは価値観や立場によって見方が分かれる意見・評価・解釈・論評、主観的な認識、内面的な心情・心理などをいう。
もっとも、人の言葉は曖昧かつ複雑で、「事実言明」か「意見表明」かを区別することが難しいこともあるので、客観的な証拠の有無・内容を調査することによって判断する事が必要。
2 証拠に基づく検証
ファクトチェックは原則として調査によって収集・入手できる証拠(公開情報や文書など物的、客観的証拠)及び情報公開請求などによって入手した証拠に基づいて、現実的に検証可能な「事実言明」を取り上げる。
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