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2023年5月31日 (水)

人との「良い関係」

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

念のためにお伝えしておきますが、「社内営業」の捉え方も一般(みなさんの8割以上)の理解とは異なります。この言葉にはネガティブな印象を持たれている方が多いのではないかと思います。例えば上司にゴマをすったり、媚びを売ったりというような。

また、社内で「顔を売る」という言い方もされます。これは自分のことを知ってもらって仕事をしやすくするという意味で、悪いことではないと思いますが、私の場合はもっと広い意味で捉えています。

会社内での人との関係を(より)良くするための行動全般という意味です。

では人との関係が「良い」とはどういうことでしょうか?

これには色々なレベルがあると思います。

まず、最低レベル:(お互いに)不快感・ストレス・疎外感を与えない。

次に、望ましいレベル:意見や感情を自由に伝え、素直に対話できる。思いやれる、協力し、助け合える。

さらに、好ましいレベル:共感できる。信頼感がある。安心感がある。寛容になれる。目標を共有できる。

そして、最高レベル:尊敬できる。切磋琢磨できる。一緒にいると楽しい。

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2023年5月30日 (火)

社内営業

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

気配りのできない人が良い成果を上げることができないのはいわゆる「営業」についてだけのことではないと申し上げました。そのときに「営業の意味の履き違え」に触れました。

一般的(みなさんのうちの恐らく8割以上)に、「営業」は(潜在的)顧客に対して、受注を獲得するための働きかけをすることであると理解されています。しかし、それは極めて狭い理解です。

FLC&Sでは営業の意味をもっと幅広く捉えています。営業の対象は顧客だけではありませんし、内容も受注だけではありません。対象は全ての他者であり、内容はより幅広いものです。およそ人との関わりの中で、その関わり方をより良くしていこうとする活動を全て営業と捉えます。

みなさんも人と関わることなく仕事を進めることはできません。そして誰もが人との関わり方をより良いものにしたいと考えているはずです。それができないと先日お話した「孤独」に陥ります。

つまり、人は生きていく上で「営業」することが不可欠なのです。「社内営業」もこういう意味で捉えると必須の技であることが分かると思います。

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2023年5月29日 (月)

ここを気にしてよ(つづき)

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

□ メールの返信に無関心:あなたはメールをもらっても読んでいないから返信できないと思っています。
しかし相手はメールが届いたかどうか、読んでもらえたかどうかが気になっています。

□ 相槌は面倒:あなたは人の話に相槌をうったりうなずくのは面倒だし恥ずかしいと思っています。
しかし相手は自分の話がどう受け取られているのか気になり、無反応だと不安になります。

□ 人のグラスは気にしない:あなたは一緒に食事をしている相手のグラスが空になっても気にしません。
しかしその方は飲み物がほしいのにそれを言い出せないのです。

□ クッション言葉は無駄:あなたは電話をかけたり人に話しかけるときにこんにちは、お世話になりますなどのクッション言葉をはさむのは時間と労力の無駄だと思っています。
しかし相手はいきなり名乗られると自分の時間に強引に割り込まれて不安や不快に感じます。

□ 人の孤独に無関心:あなたは同僚や部下や上司が孤独を感じているか気になりません。
しかし相手はあなたが無関心なことでより孤独が深まっています。

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2023年5月28日 (日)

ここを気にしてよ

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

気配りのできない(状況にある)人は、どんな気づきや想像ができていないのでしょうか? 22日の「気配りチェックリスト」で考えてみましょう。

□ 歩きスマホ:あなたは自分の場合は歩きスマホをしていても周りが良く見えているし、人も避けられるから問題ないと思っています。
しかし実は前方の方も後ろの方も迷惑だと思っています(相手から避けてくれてます)。

□ すれ違う人に無関心:あなたは用事がないなら目も向ける必要はないと思っています。
しかし相手の方は無視されたと思い疎外感を感じています。

□ 後ろから来る人に無関心:あなたは気をつけるのは自分のため(前方)だけで良いと思っています。
しかし、後ろから来る人は続けて入るのに反動でドアが勢いよく閉まり危険だと思っています。

□ メール送信の時間帯や曜日:あなたは、メールの場合は電話と違い相手の都合を邪魔しないからこちらの都合で送って良いと思っています。
しかし、相手は時間外には仕事のことは考えたくないので、緊急でなければ翌日の業務時間内に送って欲しいと思っています。

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2023年5月27日 (土)

やっぱり気配り

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

単に指示通りの結果を出すだけでなく、それ以上の成果を上げる(「良い成果を上げる」)ことの例として、潜在的なリスクが顕在化するのを防止するということをとり上げましたが、重要なのはそれを「言われなくても」やれたか?ということです。

言われなくてもできるようになるためには、経験が必要な部分ももちろんあります。しかし必ずしもそれだけではありません。つまるところはこれも「気配り」の問題です。日頃から気配りができているかどうか、即ちそういうマインドセットを備えているかどうかで、「言われなくてもやれる」かどうかが決まると思います。

今回の例ですと「気配り」ができていない場合、騒音が発生することで周囲の人に迷惑がかかるであろうことに気づかない訳です。過去に騒音を発生させて苦情を受けた経験があれば、それを思い出すでしょうが、そういう経験がなくても、他者の立場に立ってそれを想像するのが「気配り」です。

そのくらいの想像はできるだろうと思う方もいらっしゃるかも知れませんが、これは人によっても状況によっても様々です。

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2023年5月26日 (金)

「成果」と「良い成果」

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

指示になかった問題(穴に通行人が落ちそうになった、埋設物が出てきて邪魔になった)が発生しても成果を上げる(穴を完成させる)ためには、その問題を解決する必要があります。

そのためには解決方法を自分で考えるか、ほかの人に考えてもらうことが必要になります。いずれにしても指示された通りに作業をすることだけでは足りません。

それができて、与えられた課題を達成できれば「成果を上げた」と評価できます。

しかしそれが「良い成果」かどうかは分かりません。

「良い成果」とは例えばこういうことです。

穴を掘っていると、騒音を発生させたり、粉塵を生じさせ、近隣の方達に迷惑をかけるかも知れません。今回の作業の過程では、近隣の方からの苦情は特に(作業者や指示者に対しては)寄せられませんでした。

しかし、数年後この作業を指示した会社には騒音や粉塵を放置する悪質事業者という評判が立ち、仕事の受注が激減しました。

もし仕事を完遂する過程の中で、こういったことを防止できた場合、そういう仕事が「良い成果」を上げた仕事に他なりません。

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2023年5月25日 (木)

指示通りでも

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

「指示されたことを指示されたとおりに行う」だけでは「仕事で良い成果を上げた」ことにならないのでしょうか?

例で説明しましょう。

地面に穴を掘るという仕事があり、それを指示する人Xと、実際に作業に従事する人Aがいたとします。通常XはAに穴を掘る位置と大きさや深さを示し、その通りの穴を期限までに掘るように指示します。

まず、Aは指示の通りに穴を掘ります。これが、指示されたことを指示された通りに行うということで、これを行うのは最低限の、当たり前のことです。

次に、指示になかったことが起こったために作業の遂行が困難になることがあります。例えば穴に通行人が落ちそうになったり、埋設物が出てきて邪魔になったり、などです。こういった場合の対処方法をXがAに指示していなかったため作業が中断し、穴が期限までに完成しなかったとします。

この場合Aは指示されたことを指示された通りにやりましたので、完成しなかったことに責任はありませんが、「成果を上げた」ことにもなりません。

成果を、さらに「良い成果」を上げるために必要なこととは?

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2023年5月24日 (水)

孤独に気付く

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

昨日は「自分が孤独なのではないかと一度立ち止まって考えてみて」と言いましたが、これは当人よりむしろ周囲の人に考えてみてもらいたいところです。自分の同僚や部下(時には上司)が孤独感や疎外感を感じていないのかどうか。

しかしこれは考えるというよりは「気付く」ものですね。「気配り」です。一昨日の「気配りチェックリスト」に加えるとすると、こんな感じです。

□ 同僚や部下、時には上司が孤独を感じているかなど気にならない

そして「気配りのできない人は、仕事で良い成果を上げることはできない」とも言いましたが、中には「それは営業の仕事についてだろう」と考えた方もいるかも知れません。

しかしそうではありません。(そういう方は営業の意味を履き違えているという話は置いておいて)一般的に考えられている(誤解されている)意味での「営業」(狭義の営業)だけでなく、(狭義の)業務でもマネジメントでも、全ての職務で気配りは必須です。

つまり、気配りができないとは、指示されたことを指示されたとおりに行うことしかできないことだからです。

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2023年5月23日 (火)

孤独と生活習慣

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

昨日、「孤独」に関する記事(日経朝刊/FT)を共有しました。

孤独とは「社会的な結びつきが不足していると各人が主観的に認識する感情」のことで、一人暮らしかどうか、友人や家族はいるかといった客観的指標で判断する社会的孤立とは区別されます。

専門家は孤独が1日あたり15本の喫煙に相当し、年齢、性別、基礎疾患などにかかわらず、社会的な結びつきが強い人は弱い人に比べ生存率が50%高いとしています。また、孤独や社会的な孤立とうつ病、認知症、心臓発作、心身の衰弱などの間に関連性が見られるという研究成果もあるそうです。

社会的に孤立し孤独を感じる人は喫煙、運動、食事などの面で生活習慣が不健康になりがちだとも言えるそうです。

また、これらは社会的動物としての進化の過程で備わったという説もあるそうです。

みなさんは(少なくとも仲間と一緒に仕事をしていますから)そのようなことはないと信じたいですが、生活習慣の乱れに心当たりの有る方は、自分が孤独なのではないかと一度立ち止まって考えてみても良いのではないかと思います。

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2023年5月22日 (月)

気配り

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

ホスピタリティの話にもどります。FLC&Sのホスピタリティには「心地よさ」「相手の立場に立つ」の他に「気配り」も含まれます。気配りとは「ことがまちがいなく行くように、こまかいところに注意すること」(三省堂国語辞典第七版)です。

あなたは気配りができているでしょうか?
次の文に同意できますか?。

□ 私の場合は歩きスマホをしても問題がない
□ 外でも中でもすれ違う人のことは気にならない
□ ドアから部屋に入るときに後ろから来る人のことは気にならない
□ メールの場合送る時間帯(勤務時間外か)や曜日(休日か)は気にしない
□ メールやファクスは受け取ってもちゃんと読むまで返信はしなくてよい
□ 人の話に相槌をうったりうなずくのは面倒だ
□ 一緒に食事をしている相手のグラスが空になっても気にならない
□ クッション言葉は無駄だと思う

これらの考え方にあてはまるものが多ければ多いほど「気配りのできない(足りない)人」である可能性が高いと思います。そして、気配りのできない人は、仕事で良い成果を上げることはできないと思います。

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2023年5月21日 (日)

マンション登記の勉強は最後

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

弊社の場合、分譲マンションを多く扱われている不動産会社様から、社員研修のご依頼を頂くことがよくあります。特に新人の方向けの研修ですと、日頃なじみのあるマンション(区分所有建物)の登記を例にとってご説明することが多くなりますが、実はこれはなかなか難しい側面があるのです。

というのは、分譲マンションの場合は賃貸マンションや一戸建て(普通建物)の登記とは違う特色があり、登記も特殊な制度が用意されているからです。

その特色とは、

◆多数の所有者が登場する。
◆一棟の建物に属する多数の住戸のそれぞれを独立した一個の建物として所有の対象とする。
◆土地利用権は他の住戸所有者との共有となる。
◆共有持分は建物と「一体化」(分離処分禁止)する(敷地権)。
◆廊下階段エレベーター壁窓ガラス等必然的に共有となるものがある。
◆ある住戸(区画)を全所有者の共有とする場合もある。

といったものです。

ですから、司法書士試験の受験でもそうですが、普通建物の登記から勉強を始めて、マンション登記の勉強は最後にするのが一般的です。

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2023年5月20日 (土)

専門用語を使わずに

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

相手の立場で考えることは弊社の「ホスピタリティ」の内容でもあります。

例えば、登記という専門的な内容を一般の方にご説明する際に、難しい専門用語を使わずに説明するのもホスピタリティです。

たまたま先日マンションの買主様に「敷地権割合」について説明する際の説明方法について話す機会がありましたのでその内容をご紹介します。

購入対象の部屋の敷地権割合が「1234567分の9876」だった時の説明の例です。

・土地は全オーナーの共有である
・全体に占める各オーナーの割合(持分)を敷地権と呼ぶ
・その割合は住戸の広さによって決まる
・(そのマンションが120戸のマンションだったとした場合に)住戸の広さがすべて同じ場合は(一部屋あたりの)持分(敷地権)割合は120分の1 になる
・実際は広さが異なるのでそれに応じて持分も異る
・分母は全ての部屋の面積(販売面積/㎡)の合計(✕100)であり、分子は当該お部屋の面積(✕100)である

尚、販売面積と登記面積の相違の説明にも専門用語(壁芯計算、内法計算等)は使いません。

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2023年5月19日 (金)

建物だけの担保設定で良いのか?

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

注文住宅の場合のローン(建物代金だけを借りる)では建物だけでなく土地も担保に取るのか?これは融資する(担保を取る)側、即ち銀行等の融資機関の立場で考えればすぐにわかります。

即ち、何のために担保に取るのか、です。

担保に取るのは、債務返済がされない場合に当該不動産を売却(競売)して、その代金を返済(の一部)に充てるためです。

仮に建物だけ担保取得→競売できたとしても、敷地を利用する権利を伴わない建物には買い手がつきません(買っても土地所有者から土地を明け渡せと言われれば従わなければならない)。従って、債権者(融資機関)としては土地も合わせて担保にとるのが大原則です。

ここで「土地を」担保にと言っていますが、正確には「土地の権利」を担保にとるということです。建物の建築主(発注者)の持つ土地に対する権利が担保の対象です。

土地に対する権利には所有権の他に地上権、賃借権、使用借権等があります。所有権・地上権なら抵当権の対象になりますが、これら以外の場合は他の担保手段による必要があります。

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2023年5月18日 (木)

相手の立場で考える

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

相手の立場で考える例としては、こんなものもあります。これも先日初歩的な登記の知識についての講義で出てきた例です。

共同担保という概念があります。複数の不動産に対して抵当権等の不動産担保権を設定することです。典型的なのが(一戸建て住宅の)住宅ローンの時です。

例えば建売住宅の場合土地も建物も建売事業者から購入しますが、購入代金(の一部)を住宅ローンで支払うときは原則として土地と建物の双方に抵当権を設定します。これが共同担保(共同抵当)です。

この場合土地と建物双方の代金を借りるので共同担保にするのは当然に思われるでしょうが、では、建物代金だけを借りる場合はどうでしょうか?

例えば元々(親から相続した)土地を所有していて、その上にハウスメーカーに頼んで家を立ててもらう場合(いわゆる注文住宅)、借りるのは建物代金分だけですが、この場合土地にも担保を設定するのでしょうか?

これを考えるときには相手即ち融資する(担保を取る)側の立場で考える必要があります。担保を取る側すなわち通常は銀行等の融資機関です。

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2023年5月17日 (水)

望まれないホスピタリティ

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

しかし、弊社の場合ホスピタリティと言っても、もう少し広い概念です。接遇の面だけでなく、より広く依頼者の安全に奉仕するという意味合いを含みます。

つまり一般的な司法書士の注意義務(善管注意義務)を超えたところであっても、依頼者の安全のために必要でありかつ弊社でそれを防ぐことが可能である限り進んで危険防止行動を取るというところまでを含めてホスピタリティであると考えています。

しかし、ファミレスのコードレスチャイム的発想では、依頼者がそれを望まない場合、そこまでするのは過剰サービスであり、双方にとってメリットはない(そこまでのサービスは必要がない)ということになります。

ただ、気を付けなければならないのは、万が一問題が生じた場合にウチの過失として責任を問われる(損害賠償請求される)ことがないようにしなければならないということです。

一つは最低限善管注意義務違反がないようにすること(通常の本人確認、意思確認を怠らない等)、もう一つは依頼者が求めるサービス範囲を明確にしておくことです。

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2023年5月16日 (火)

一般的なホスピタリティの定義

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

ホスピタリティとは、人々が心地よく過ごせるような環境を提供することで、お客様に快適な体験を提供することを指します。具体的には、親切な接客や笑顔での対応、丁寧なサービス、細やかな気遣いなどが挙げられます。また、お客様が求めるニーズを理解し、それに対して適切に対応することもホスピタリティの重要な要素となります。

ホスピタリティは、サービス業のさまざまな分野で重要な役割を果たしています。例えば、ホテルやレストランなどの宿泊施設や飲食店では、お客様に快適な滞在や食事体験を提供することが求められます。また、医療施設や介護施設でも、患者や利用者に安心感を与え、ストレスを軽減するためにホスピタリティが必要とされています。

ホスピタリティは、お客様の心に残るような印象を与え、リピート率を高めることができます。そのため、サービス業においては、ホスピタリティを提供することが重要な経営戦略となっています。

(ChatGPTに答えてもらいました)

このように、一般的には接遇の場面のことが想定されています。

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2023年5月15日 (月)

段階的ホスピタリティ

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

これまで私達FLC&Sがホスピタリティを重視してきたのは、それをお客様(依頼者)が求めている、すくなくともそれがあった方がお客様に喜んでいただけるという前提があったからです。

しかし、お客様にとってホスピタリテイよりも大切なことがあり、それらがトレードオフの(両立し得ない)関係にあるとしたらどうでしょうか?

例えば価格です。お客様にとって安いことがホスピタリティよりも重要であれば、ホスピタリティの実現にコストをかけないことでサービス価格を低くした方がお客様にとっても良い、ということになります。

これはお客様の選択ですから、私達もサービス提供にあたってお客様がどちらを選択するのかを確認し、サービス提供方法(内容)と価格を提示するというやり方をすることが考えられます。

ラダー型価格設定(価格と商品・サービス内容を段階的に設定することで、顧客層を細分化し、その各段階に応じた顧客層を取り込む戦略)はその一つの方法です。

ただ、ホスピタリティを段階的に設定するためにはもう少し詳しい分析が必要です。

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2023年5月14日 (日)

ホスピタリティは付加的要素

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

1月の朝礼では、ホスピタリティを軽んじることはできないと言いましたが、その後の本欄(1月22日)でも、自動化が未完なので「機械とともに私達人間がホスピタリティを実現して行かなければならない」と書きました。

そして自動化が完成して機械が人間に変わってホスピタリティを発揮してくれるようになったとしても、機械には実現できない「人間らしさ」を依頼者側が求めるとき、要するに「人でなければいやだ」という希望があれば、人間によるホスピタリティの提供が必要であるとも言いました(同欄)。

しかし、「コードレスチャイム方式」は私達のサービス(ホスピタリティ)のあり方にも気づきを与えてくれるものです。それは、ホスピタリティは付加的な価値であり、それがなくてもサービス提供の目的は達成できるという事です。

サービス提供の目的(最小限のサービス)とは、飲食店では飲食の提供であり、司法書士では登記を行う事です。言われた通りに登記をすれば良く、後に問題が生じても司法書士に過失がない限り責められないということです。

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2023年5月13日 (土)

ゲイト社の未利用魚を生まない取り組み

(FLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

弊社顧問でもある五月女圭一様が代表を務める株式会社ゲイト様(https://gateinc.jp/)は三重県で漁業を通して社会貢献事業を行われています。
弊社も登記等で貢献のお手伝いをさせて頂いております。
ペットフードを試させていただいた方も多いと思います(感想を聞けていませんが)。

そのゲイト様の取り組みが10日のNHK津の番組で取り上げられましたのでご紹介します(メディアでの紹介は多数ある会社様ですが)。
番組リンク:https://www.nhk.jp/p/ts/2W7WM664QP/movie/
直リンク:https://movie-a.nhk.or.jp/sns/gqf/n44i120b.html

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システムかホスピタリティか

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

昨日ホスピタリティの必要性について再考する必要があると言いましたが、今年1月の月次朝礼で、次のような話をしていました。

・・・

私たちの提供するサービスは、「確実・安全・便利」な「システム」としての機能性が顧客満足度を上げ、依頼の増加につながっている一方で、「ホスピタリティ」が低下しているのではないかと思われる状況も散見されるようになって来ている。

今のところ総じてご依頼が増えているということは、ホスピタリティよりも「システム」を高く評価してくださっているお客様の方が多いということなのかもしれない。

ただ、今後は「システム」をさらに強化していくことに重点を置いていくのか、ホスピタリティも同様に重視するのかを考える必要が出てくると思われる。

そして、今のところはホスピタリティを軽んじることはできないと考える。理由は次の2つ。

1 「システム」の機能が(米国巨大IT企業のように)圧倒的な優位性を持っているわけではない。
2 顧客側も「システム」の機能を十分活用できる企業・個人だけではない。

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2023年5月12日 (金)

ホスピタリティ不要

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

先日居酒屋やファミレスではコードレスチャイムでスタッフを呼び出すところが増えているという話をしましたが、これを司法書士の仕事に置き換えて考えてみましょう。

ホールスタッフがチャイムで呼び出されて顧客に言われたことだけをやるという仕事の仕方は、司法書士が依頼者から言われた通りに登記をするだけという仕事の仕方と同じです。つまり、自分たちで問題点を検討することなく、言われたことをそのままやるだけで、これだと仕事は楽しくありません。

ただ、依頼者の側の立場で考えると、言ったことだけをやってもらえば良いという方もいらっしゃるわけです。居酒屋やファミレスでコードレスチャイムが普及するのは、顧客側もスタッフが「考える」ことを求めなくなってきている、つまりホスピタリティが求められなくなってきているということなのかも知れません。

私達FLC&Sはこれまで(社会的価値として)ホスピタリティを重視し、そこが依頼者に評価されて来ましたが、ホスピタリティの必要性について再度考え直すべき時代になって来たのかも知れません。

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2023年5月11日 (木)

「価値」研修の進化

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

昨日(5月度)の新人研修(「幸せと価値」〜一人一人が創る未来〜)は、タイトルが示す通り、4月度の新人研修からもさらに内容を変えています。この研修はいずれ全メンバーに受けて頂きたいと考えていますが主要な変更点のみお伝えしておきます。

4月の研修では、〈最も重要なことは自分で「幸福をつかむ」こと/そして、そのために必要なことは「人を幸福にする」ことである。〉でしたが5月は〈FLC&Sのメンバーには幸せになる義務がある/幸せとは生を全うすることである/FLC&Sは生を全うしようと努力することを助ける/助ける方法の一つが未来を示すことである/未来を示すとは、企業の進むべき道を示すこと、「価値」を実現すること、新しい「価値」を創り出すことである〉としました。

また、FLC&Sの価値創造に対する社外からの評価について、J社様作成のアンケート(不動産会社9社による評価)を掲載しました。2020年のものですが、比較的高く評価して頂いており、ある程度「ホスピタリティ」が実現できていたことが示されました。

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2023年5月10日 (水)

考えないと楽しくない

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

以前、仕事を楽しむことや好きを仕事にする方法について書きましたが、先日ある方からこんな話を伺いました。

〈居酒屋やレストランでは最近サービススタッフに用事があるときはテーブルにおかれた呼び出しボタン(コードレスチャイム)を押すしくみになっているところが多い。これは人件費最小化のためには大変合理的なしくみである。しかし、働いている側からすれば、いわゆる「ラウンド」(手が空いた時に、お客様のテーブルを巡回し、空いたグラスにお水を足したり、お客様が帰った後にテーブルに残ったグラスや食器などを片付けたり、その他お客様のご要望に対応すること)に仕事の楽しみを見出すことができるのに、チャイム待ちではそういった楽しさも奪われてしまう〉

これを聞いて、ダスキンの掃除教育を思い出しました。掃除をすることを教えるにあたって、教室の汚れ見つけゲームで汚れに気づかせ、どうして掃除をするのか、掃除をしなかったらどうなるかを考えさせ、掃除の気持ち良さ、物が長持ちすること、健康への影響に気づかせる、というものです。

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2023年5月 9日 (火)

幸せにする義務

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

FLC&Sのメンバーには幸せになる義務がある、だから今幸せでないと感じているなら、幸せになるように努めなければならない、と言いました。

しかし、実際は「私は今最高に幸せです」と答えられる人は少ないかも知れません。でも、多くの人は最高の幸せを求めて努力しているのだと思います。生を、より全うしようとしているのだと思います。

あなたが生を全うしようと努めるとき、FLC&Sはそれを助けます。それは会社の社会に対する義務です。

助ける方法は色々あります。経済的な安定の提供もその一つですし、「価値」という概念の提示もそうです。

ところで、「生を全うする」とは、今あなたができないことをできるようにしたり、持っていないものを手に入れることではありません。

今のあなたができる限りで、今あなたが持っているものを使って「最大限できることをする」ということです。

それでもそこには様々な障害や困難が立ちはだかったり、不調に見舞われるかも知れません。その時も、FLC&Sは困難や障害や不調からの脱出を助けます。それも義務です。

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2023年5月 8日 (月)

縦割りをどうするか

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

次のような縦割りの利点を理解した上で、その弊害をなくす努力をすべきです。

1 自律性
  それぞれの組織(弊社ではチームやグループ)毎に判断・決定をして迅速にものごとを遂行したり、自主的に問題を解決していくことができる。
2 成果
  チームごとの成果を比較しやすく、チーム間競争を促すことができる。
3 キャリアの道筋
  (チーム内での)キャリアアップの道筋が分かり易い。
4 専門性
  対応する業務や解決すべき問題が限定的になるため、専門性を高めやすい。

弊害は、利点の裏返しです。自律性や専門性が高い反面、組織間の連携や情報共有、意思疎通が損なわれ勝ちになります。視野が狭くなって価値観の共有ができず、より広い視野での効果的なイノベーションを起こしにくくなります。

これらの弊害をなくすためにまず必要なことは、弊害を認識することです。
そして、その前提として組織全体の方向性を理解することが不可欠です。組織全体がどこに向かっているのか、どんな「価値」を実現しようとしているのかを理解し共有することが必要なのです。

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2023年5月 7日 (日)

司法書士の「縦割り」

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

昨日は「山の挨拶」についてChatGPTの回答を掲載しました。なるほど、と思えるところもある、悪くない(?)回答だと思います。みなさんにも考えていただきたいと思いますが、挨拶に関しては「教科書」でもルール化し、ここでも何度も書いていますので、このくらいにしておきます。

さて、昨日の日経の記事で、行政(国・地方)のシステムが連携しておらずコロナ対応が大幅に遅れたことについて問題提起されていました。これはデジタル化(共有)だけでなく行政の縦割りの問題でもあります。

縦割りの問題は日本に限られたことではなく、また、行政に限られたことでもありません。そして、弊害だけではなく、利点も有るはずです。そもそもなぜ縦割りになったか、そこには理由が有るはずだからです。

これを司法書士法人の場合で考えてみましょう。弊社の場合、多数のチームが存在しますが、それぞれの存在意義は異なっています。顧客別に分かれているチームもあれば、機能別に別れているチームもあります。この、顧客別に分かれているチームが、謂わば縦割りです。

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2023年5月 6日 (土)

山の挨拶

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

山登りやハイキングでは知らない人とも挨拶するのはなぜ?とChat GPTに聞いてみました。

そのまま引用します。

・・・

山登りやハイキングでは、知らない人とも挨拶するのは一般的なマナーとして認識されています。これは、登山者やハイカーの間での信頼と親近感を高め、マウンテンコミュニティの一員としての協調性を促進するためです。

また、山岳地帯は自然の力によって変化する環境であり、急峻な斜面や天候の急変など、危険が潜んでいることもあります。そのため、同じルートを歩む人々は、お互いに助け合いや協力をすることが求められます。挨拶は、他人との間に信頼関係を築き、危険な状況に陥った際にも、助け合いや協力を促し、安全面でのリスクを減らすことができます。

さらに、山登りやハイキングは、自然と向き合う体験をすることができるスポーツであると同時に、リフレッシュやストレス解消、健康維持などのメリットもあります。そのため、同じ目的を持った人たちが集まり、気持ちよく過ごすためにも、挨拶やコミュニケーションは重要な役割を果たすのです。

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2023年5月 5日 (金)

知らない人に接する態度

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

私達が街を歩いていると、何人もの人と行き違います。殆どの人は「知らない」(顔も名前も情報がない)人で、いちいち挨拶はしません。

一方山歩きやハイキングをしていると、やはり何人もの人と行き違うことがあります。やはり殆どの人は「知らない」人ですが、挨拶をすることが多いと思います。

弊社のオフィス内やフロア共用部や階段を歩いていても何人もの人と行き違います。それが「知らない」人だということも多いと思いますが、挨拶は、どうでしょうか?

また、オフィスのトイレに入ると清掃員の方が清掃をされていることがあります。やはり「知らない」方だと思いますが、挨拶は?

世界一清潔な空港である羽田空港のトップ清掃員(技能協議会優勝)として有名な新津春子さんという方がいらっしゃいます。この方が空港で掃除をしていると、人として見られなかった(無視された)そうです。

また、やはりお掃除で有名なイエローハット創業者の鍵山秀三郎さんが初期の頃自社のトイレを掃除していたら社員がまたいで通ったそうです。

あなたが相手側の立場でしたら?

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2023年5月 4日 (木)

「システム」の位置づけ

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

「個人的マインドセット」も「個人的価値」に対応したものに再編成しました。

◆楽しむ意識→極める姿勢/時間意識
◆成長を志向する意識→主体性・目標を持つ/希望を持つ/謙虚さ/勤勉さ/継続性/チャレンジ
◆生きがいを求める意識→自信と誇りを持つ
◆健康重視→(精神的・肉体的な)休息の意識、睡眠・栄養・運動への留意

さて、「マインドセット」は「価値」を実現するために個々人が備えるべき条件の一つと位置づけられますが、個々人を超えた存在である組織や社会が「価値」を実現するための条件として考えられるものがあります。

それは何でしょうか?

それが、「システム」です。システムは「価値」をより良い形で実現し、より高めていくために不可欠の条件であるとともに、システムそのものが「価値」であると言えます。

「FLC&Sの価値創造」(※)では、FLC&Sがこれまで創造し、そして近い将来・近未来に創造すべき価値について述べていますが、その具体的内容はこれまで創造して来、今後改変しまた新しく創造していくシステムであると言えます。

 

https://www.fukudalegal.jp/05/post_76.html

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2023年5月 3日 (水)

「価値」と幸せ

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

「価値」が幸せを示唆する、あるいは幸せの手がかりになるとは、どういうことでしょうか?

それは、こういうことです。

「価値」を実現することは、その主体に貢献することです。貢献とは「何かのために力をつくし、役に立つこと」(三省堂国語辞典第七版)です。

社会的価値の実現は社会への、組織的価値の実現は組織への、個人的価値の実現は個人への、それぞれ貢献です。いずれにしても自分を生かしてくれる何か(自分を含む)のために力をつくし、役に立つことです。それは生を全うすることに他なりません。

「価値」を実現することは、生を全うすることであり、幸せの実現なのです。

ここで一つ訂正です。4月30日の本欄で「あなたが今そこに在るのは、あなた自身の意志でも力でもなく、あなた自身を超える存在があなたをそこに在らしめているからです。」と書きましたが、この中の、「あなた自身の意思でも力でもなく」の部分を、「あなた自身の意思や力だけでなく」と訂正します。あなたが今あるのはあなた自身の意思や力によるところももちろんあるからです。

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2023年5月 2日 (火)

価値とマインドセット

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

〈幸せの「示唆」言い換えれば「手がかり」として「価値」を列挙し、その内容を説明します。「価値」の内容については概ね本欄で検討済みです。次に「マインドセット」を掲げます。「マインドセット」は「価値」を実現するために各人が備えるべきものの考え方や思考習慣です。それぞれの「価値」に対応した「マインドセット」について、その具体例を示します。これまで本欄で検討してきた「マインドセット」についても「価値」に対応する位置付けに再編成しています〉

〈社会人的マインドセットについては直近で検討していますので、ここでは組織人的マインドセットと個人的マインドセットの位置付けを見直します〉

「組織人的マインドセット」の具体例
◆環境を自ら整える意識→人間関係の円滑化、自己・相互尊重 
◆しくみを自ら作り上げる意識→情報共有、自由と責任、法的思考、ルール順守
◆企業の方向性・未来の想定→一体化(理念・目標の共有)
〈マネジメントの意識、広報する意識、営業意識に関してはこれまで検討してきませんでしたので別途検討します〉

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2023年5月 1日 (月)

幸せと「価値」

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

もしあなたが(最高度に)幸せだと答えられない場合にはどうすればよいのでしょうか。

その場合、あなたは幸せになるように努めなければなりません。幸せになる義務があるのですから。あなたは生かされているのですから、その生を全うする義務があります。生を全うすることが「幸せ」です。

あなたが生を全うしようと努めるとき、FLC&Sはそのための機会と場と示唆を提供します。

生を全うし幸せになるための示唆となるものとしてFLC&Sは「価値」という概念を提示します。FLC&Sが提示する「価値」を実現することは、あなたが生を全うし、幸せになるための一つの方法です。

「価値」とは、FLC&Sが大切だと考えているものです。

FLC&Sは「社会」「組織」「個人」の3つの主体それぞれにとっての現時点での「価値」として下記のものを掲げます。

「社会的価値」: 安全、持続可能性、多様性、正しさ、革新・創造、ホスピタリティ。

「組織的価値」: 環境、しくみ、企業理念、マネジメント、広報、営業。

「個人的価値」: 楽しさ、生きがい、成長、健康。

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