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2023年4月24日 (月)

まず今の道具で

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

取引情報のデジタル化が実現してもそれを扱う私達の手続きや作業(授受・選択・加工・提供)がそれを活かせるものでなければ、登記手続全体の効率化・合理化は実現できません。

そこで、私達の行う手続きや作業もデジタル化が図られますが、気を付けなければならないのはその位置づけです。

これまで人類は情報の伝達や共有について、対面での個人的やりとり(共有)から郵便制度、電話、ファクス、メール、クラウドへと、新しい道具やしくみを創出し、効率化・合理化すなわち情報のより高速な共有を実現してきました。

この歴史の中で、効率化・合理化という目的を実現するための道具として利用されたのが、アナログなものを他のものに置き換える手段、即ち「デジタル化」です。

つまり、デジタル化は目的ではなく道具に過ぎないのです。

従って、非効率・不合理なものの改革を試みるときは、新しい道具(デジタル技術)を使うことを考える前に、今の道具(アナログ技術)でそれを改善する方法をまず考えるべきです。そうでないと、目的を見失い、方向を誤る恐れがあります。

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