三段論法
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
ここまで、問題解決手法(必要なマインドセット)としての「法的思考」について考えてきましたが、一般的な意味で「法的思考」という語は、議論に論理性を与え説得力を持たせるための手法として用いられています。論理的思考とほぼ同一の概念です。
論理的な思考方法の典型が「三段論法」です。
三段論法とは、二つの前提から結論を導き出す方法です。三段論法の例としてよく使われるのがこれです。
大前提:人はみな必ず死ぬ。
小前提:ソクラテスは人である。
結論:ソクラテスは必ず死ぬ。
これを今回の事例にあてはめてみましょう。
大前提=新・中間省略登記は契約による場合のみ利用可能である。
小前提=合併は契約による。
結論=合併で新・中間省略登記は利用可能である。
大前提=同じ
小前提=相続は契約によるものではない。
結論=相続で新・中間省略登記は利用できない。
皆さんも説得力のある議論をするために、是非三段論法を用いて頂きたいと思いますが、これを用いるのは問題解決の糸口が見つかった後の話です。大前提を立てること=問題解決の糸口をみつけることです。
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