未知の問題の解決法
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
新・中間省略登記は売買以外の原因(今回は「合併」)でもできるのか、が今回の「未知の問題」です。
すなわち、「未知の問題」とは、ある新しい事象が登場したが、その事象は現在の規範に明文で規定されていないため、その事象を当該規範が許容しているかどうかが文理のみからは判断できない、というものです。
これを解決するのが「法的思考」であり、その手順は下記のとおりです。
現在提示されている規範の根拠(制度趣旨)は何か。
新しい事象はその根拠に照らすと許容されるか。
今回の事例に当てはめると、
・現在の規範=新・中間省略登記を認めるという規範
当該規範には、どのような登記原因について認めるかは明文の定めはない。ただ、使用する書面のひな形として「売買」を原因とするものだけが示されている。
・新しい事象=合併(売買以外)という登記原因
即ち、思考の手順はこうです。
1 新・中間省略登記が認められる根拠は何か?
2 その根拠に照らし、合併(売買以外)という登記原因は許容されるか?
どうでしょうか。みなさんも考えてみてください。
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