「人はみな死ぬ」
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
三段論法の「大前提」を立てることができれば、未知の問題も解決できたように思えます。たとえばあなたがソクラテスの弟子で「ソクラテスは死ぬか」と聞かれたと想定して考えてみましょう。
あなたはソクラテスを神のように崇めており、彼が死ぬなどとはとても考えられませんでした。「ソクラテスは死ぬか」と考えたことはもちろん、人から聞かれたこともありませんでした。ですからこれは「未知の問題」です。
「ソクラテスは死ぬか」という質問は裏を返せば「ソクラテスは死なない存在か」かという質問と同義です。「死なない存在」とは神や超人やロボットなど、人、あるいは生物以外の存在です。
つまり、「ソクラテスは死ぬか」、という質問は「人はみな死ぬ」という規範を前提にしています。
次にあなたは「ソクラテスは人以外の存在か」と考えます。そして、神のごとき方だがやっぱり人だ、という結論に至ります。
これで、「ソクラテスは死ぬ」という結論が導き出されます。
しかし、FLC&Sの「法的思考」を身につけている方はそれでは満足できないはずです。
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