生産性向上のコスト
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
昨日お話した「影の仕事」は、技術を駆使して企業が仕事を顧客に押し付ける事例が増えていることを具体例とともに指摘していました。私自身もネット上での様々な手続きであまり生産的でない時間を過ごし、いささか釈然としない思いをすることがよくあります。
しかしこの指摘はそれだけではなく、生産性の考え方そのものにも大きな示唆を与えてくれています。
例えば今私達は登記が完了した後の登記事項証明書の取得を機械化しています。登記が完了するとRPA(※)が自動的に人に代わって謄本の請求をしてくれます。これは人の手を煩わせないという意味では生産性の向上に寄与していると言って良いでしょう。
確かに人の労働を単純に機械に置き換えたという結果の部分だけを見ると、生産性は上がっていると言ってよいでしょう。
しかし、当初の設定時や業務手順の変更時には、登記業務の内容とRPAを理解(いずれも習得に一定の手間とコストがかかります)した担当者の手をわずらわせる必要があります。
業務全体の生産性はその手数も含めて考える必要があるのです。
※Robotic Process Automatiron、事務作業を自動化するシステム
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