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2023年2月28日 (火)

ハウツー環境整備

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

続いて、楽しく仕事のできる環境を整えていくためにはどうすればよいのか、を具体的に考えていますが、これは新人研修としては少し踏み込みすぎだったかもしれません。問題解決の糸口をつかむための例として理解して下さい。

こう書いています。「もし、仕事が楽しくない、と思う事があったらこんな考え方をしてみて下さい。1 他の人が自分と同じだったら、自分はその人が仕事を楽しくできるために何をしてあげられるか? 2 それはこれまでに例がないことであっても、正しいことか?」(p.54)。

これは、「マインドセット」に結びつけた説明なのですが、ここも「価値」から説明した方が良かったですね。つまり、「ホスピタリティ」(1)と「革新・創造」(2)という価値を実現するためにはどのような考え方をすれば良いか、ということです。

次のページでは、解決案の具体例を上げていますが、参考程度にして頂ければと思います。
そして、新人研修としては少し踏み込みすぎているために、EAPに関する注意喚起もする事になってしまっています(p.54)。

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2023年2月27日 (月)

環境を整える

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

次の項は「基本理念とマインドセット」とされています(p.49)。研修冒頭に「基本理念(Philosophy)」と「使命(Mission)」そして「新しい価値」に触れ(p.2~4)、「価値」について説明していますが(p.5~11)、この項では「目指す企業の姿(Vision)」すなわち「世界一楽しい会社」と価値との関係性を説明しています。

目指す企業の姿(Vision)は「世界一楽しい会社」ですが、「楽しい」は人それぞれ感じ方が違いますから、できること(実現すべき「価値」)は、その環境を整えることです(#3)。

そして、「環境を整える」(環境という価値を実現する)のは会社の役割であるとともに社員全員の役割です。自分たちの仕事環境は自分たちで作り上げるのです。

そこで本項では、まだ仕事が楽しくないと思うことがあるとすれば「それらを解決することはみなさんの責務の一つ」「仕事を楽しく感じるために重要なのはみなさん自身の考え方や行動」「みなさん自身がそうしようと思うことが必要」としています(p.53)。

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2023年2月26日 (日)

価値と仕事観

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

次項では、「仕事観」を持ち出しています(p.46)。

この項の目的は、なぜ「価値」「マインドセット」が必要かを、「なぜ仕事をするのか」、という当たり前のことから説明することです。

「なぜ仕事をするのか」と問うと「生きがいのため」「自分の存在意義を見つけるため」「成長するため」という答えが返って来ることが多いです(先月の新人研修では違いましたが)。「仕事観」はそれでも良いと思います。

しかし、仕事を職業としていることの説明はそれではできません。それらの目的であれば、対価を受け取る必要はありません。無償の奉仕活動で良いのです。どんな目的のある人でも、対価を受け取る意味の本質は、収入を得て生活を成り立たせるため、生きるため、だと思います(「仕事観」でなく「職業観」ですね)。

そして、収入を得るためには、同業他社との競争に勝つ必要があります。勝たなければ仕事の機会は同業他社に奪われ、収入の道は閉ざされるからです。

競争に勝つためには差別化要素が必要であり、それが「価値」であり「マインドセット」だということです。

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2023年2月25日 (土)

日常的な価値創造

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

昨日も少し触れましたが、私たちが提供する「システム」の機能「確実・安全・容易」のうち「容易にする」機能とは、もっと分かりやすく言えば「便利」だということです。

依頼者に「便利さ」を提供するサービスの一つに関係当事者間の調整があります。弊社求人サイトではこの調整の内容について動画で簡潔に分かりやすく説明しています(※)。これは新人にとっても、仕事(の対象になる取引)の全体像をつかむという意味で、早い段階で押さえておいて欲しいところです。

そして、FLC&Sはこの調整機能をより「便利」にするための業務改善を日々重ねています。この研修ではこの点について、クラウドツールやRPA(Robotic Process Automation)の活用など、IT化の推進と顧客企業への積極的な提案について説明しています(p.44)。

しかし、より重要なのは、Team Building Session等の場で、メンバーが業務効率化についての議論を戦わせ常に業務手順の見直しを行っている点です。


https://www.youtube.com/watch?v=NqKG5dZ1NSc

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2023年2月24日 (金)

システムが提供する「価値」

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

続けて「新しい価値」によって、(「堅い」、「厳しい」と言われながら)「事故を未然に防ぐことを重ねて、お客様の信頼を獲得して来た」と書いています(p.43)。その具体的内容は新人には早いので学びませんが、具体例をホームページの「不動産リスクコンサルティング」のところに掲載していますので、ご興味のある方は御覧ください(※1)。

また、これらの「価値」を社内、社外での研修という形でも発信していますので、その内容(レジュメ)のリンクを貼り付けています。ここでは自社研修の他に大手ハウスメーカーD社様及び財閥系不動産会社M社様で私が講師を務めた社内研修を取り上げています(同頁)。他にも昨年はK銀行様や、業界団体で研修・講演を行いました。

ところで、FLC&Sの提供するシステムの機能は〈各当事者、関係者の取引参加の目的達成を「確実・安全・容易」なものにする〉ことです(1月3日の本稿※2)。上記した「価値」はこのうちの「安全」の部分です。

次の頁では「確実」と「容易」(=便利)の部分について書いています(p.44)。


※1 不動産リスクコンサルティング
※2 システム=容易さ

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2023年2月23日 (木)

未来/幸福の位置付け

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

価値の体系の修正です。

「A 新しい価値」には既にFLC&Sが創り出してきたものが数多くあり、これからも無限に創り出していきます。また、「1 新しい未来」を新しい価値の内容として来ましたが、「新しい未来」という概念設定そのものが問題です。「未来」に新しいも古いもありません。

基本理念である「未来を創る」とは、新しい価値を生み出して行くことであり、生み出された価値が「未来」だということではありません。未来とは現在よりも先の時点のことを指す概念ですから、新しい価値の内容を「未来」だとするのは不適切でした。

そして新しい価値を生み出すことは、現在を(より良く)変えていく事です。「未来」そのものが価値なのではなく、未来を創り出すことが価値なのです。

そこで、A 新しい価値の内容は「無数(無限)」となります。

また、「幸福」を新しい価値ないし基盤価値としておりましたが、これは個人のレベルの概念なので、位置付けを変えます。「B既存価値」の「ニ 全員が個人として体現することを望まれる価値」に位置づけます。

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2023年2月22日 (水)

価値を生むツール/創出価値の例

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

「ルールとともにツール」などと韻を踏んでいますが、これらツール(iPhone、PC、チャットツール)がルールと相俟ってもたらした効果を「お客様対応速度が非常に早くなり」と言っています(p.41)。

これを「価値」に置き換えますと、「ホスピタリティ」(#13)と「生産性向上」(#17)です。

続いて「業務上のルール」に言及しています(p.42)。ここで取り上げているのは社内の業務ルールではなく、FLC&Sが創出して来た「新しい価値」に他なりません。

「実体(契約内容)確認ルール」「短期売買の場合の確認ルール」「着金確認ルール(振込伝票の確認では済ませない)」「高齢者や障害者の意思確認ルール」等々です。

これらは「I.これまでFLC&Sが創造して来た価値」(※)のうち、主に「2.実体判断(安全性・最適性判断)≒予防法務」に該当するものです。

これらのルールの詳細は新人が学ぶには難しいですが、ここではこれらが他の司法書士のものとは違うものであることを頭にいれておいて頂ければよいと思います。

https://www.fukudalegal.jp/05/post_76.html

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2023年2月21日 (火)

ルールが実現する「価値」

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

そしてあるルール化の基準「合理性」「独自の発想」「正しい」を述べ、昨日お話した3つの「ルールについてのルール」を「裏」から敷衍して書いています。

〈「ルールだから従わなければならない」と考えるのではなく、なぜそういうルールなのか、それは正しいのか、合理性があるのかと、常に疑い、改善して行くという発想をして欲しいのです。〉

〈ルールを批判的に見ることで皆さん方に自分の頭で考える、即ち「独自の発想」をする習慣を身に付けて欲しい〉と、マインドセットに結びつけていますが、ここも先ず「価値」との関係から説明したほうが良かったですね。

「独自の発想」というマインドセットが実現する価値の典型は「革新・創造」です。

敬称や挨拶に関するルールは、実は「革新・創造」という価値を実現するためのルールなのです。

しかしこう言われて直接には結びつきにくいため、ルールと価値を結びつけるのがマインドセットなのです。

価値を実現するためにはマインドセットが身についている必要があり、それを身につけるための行動基準があります。

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2023年2月20日 (月)

普通と違うルール

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

続いて、数あるルールの中から2つを取り上げています(p.39)。1つは敬称に関するルール(敬称は「さま」であって「さん」「先生」等ではない)、もう一つは挨拶に関するルール(「お疲れ様」は挨拶として使ってはならない)です。

これらを取り上げたのは、他社では(士業事務所、一般企業問わず)ルール化しているところが少ないと思われるからです。弊社は転職組が多いので、前職と異なるこれらのルールには戸惑いを覚える方もいらっしゃるようです。

ここで(ルールの中身もさることながらそれ以上に)重要なのは次の3点です。

1 ルールである以上守らなければならない。
2 ルールには根拠があるからそれを理解しなければならない。
3 ルールあるいはその根拠が不合理であれば正すこともできるが、「普通と違う」というだけでは正す理由にはならない。

この2つのルールを定めた理由は以前ここで書きましたのでそれをご参照ください(※)。

そして、研修でこの2つのルールを取り上げた理由が上記3点にあることを理解して欲しいと思います。

 

〈「挨拶」を疑う〉〈敬意と親しみ〉

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2023年2月19日 (日)

価値の「見える化」

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

(「価値創造とマインドセット」研修  続き ) これらFLC&Sの中核的マインドセットが差別化要因であると述べ(p.34)、その「種を蒔いた」例として名称やルールを挙げています(p.35~37)。

しかし、ここではまず「価値」について論ずべきでした。すなわち、元来私個人が大切だと考えていた価値を、組織的にも重視する価値とするために、価値を「かたち」として見える化した、ということです。

その「かたち」が「フクダリーガルコントラクツ&サービシス」という名称であり、FLC&Sの教科書他に掲載されている(あるいは不文の)様々な「ルール」です。

これら名称やルールにはホスピタリティや革新・創造を中心としとした、様々な価値を重視してほしいという思いがこめられています。

そして、ルールの具体例をいくつか挙げています(p.37~39)。外線電話を受けた際のルール(クッション言葉・自ら名乗る)は最初に決めたルールとしてここに挙げています。

ルールが決められた経緯も記載しています(p.38)が、これは余談です。

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2023年2月18日 (土)

まず価値ありき

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

(「価値創造とマインドセット」研修) 唐突に「差別化要因の中核であるマインドセットの例」として、
「13.ホスピタリティを体現するためのマインドセットの例 ☆他者の視点で考えることができる。」
「3.革新・創造を体現するためのマインドセットの例 ☆他人の言う事や既成概念に縛られることはない。 ☆独自の発想をするのが好きだ。 ☆正しいかどうかで判断したい。」を取り上げています(p.33,34)。

これらは確かにFLC&Sの差別化要因としての価値創出のための中核的なマインドセットであることに間違いありませんが、順序としてはこのマインドセットによって実現される「価値」即ち「ホスピタリティ」(#13)や「革新・創造」(#3)について先に説明するべきでした。

つまり、FLC&Sの差別化要因の中心となる価値はホスピタリティと革新・創造であるという事です。

これらの価値の重要性については色々なところでお話してきましたが、ホスピタリティの重要性は自明の理として、敢えて理由について説明することはしてきませんでした。

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2023年2月17日 (金)

マインドセットはなんのため

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

(「価値創造とマインドセット」研修)2002年のFLC&S創設から「3年で10倍」を経て今日の規模になるに至った経緯を簡単に振り返っています(p.21~26)。一昨日の本欄では、規模拡大そのものでなく、それをもたらした要因が重要だと書きました。

この研修でも規模拡大はお客様からの厚い信頼と高い評価の賜物だとした上で、その要因はFLC&Sが「新しい価値」を創造してきたからであると述べ、その根底にあったものが何かを問うています。

その答えが「マインドセット」であることと、その定義と種類(p.27~30)。そして具体的なマインドセットを見るために、ブログに飛んでいます(p.31,32※)。

「ルールによるマインドセット習得」として、それぞれの「価値」を実現・創造するためにはどんなマインドセットを備えている必要があるかと、それを習得するためのFLC&Sのルールについて書いていますが、新人研修としては少し性急だったかもしれません。

もう少し「価値」について丁寧に説明した方がよかったですね。

 

ルールによるマインドセット習得 1

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2023年2月16日 (木)

システムの効果の検証

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

新人研修(マインドセット研修)では、次に、FLC&Sが創出してきた価値に対する評価として、ある法務局の方からと不動産会社さまからの「良い事務所」「多くの金融機関から称賛」という言葉を紹介しています(p.18~21)。これらはもちろん大変嬉しい評価ですが、抽象的です。

もう少し具体的に、どんなところが高い評価を得ているのかを知りたいであろうと思いますが、この研修ではそこまでは言及していません。もちろん2時間という限られた時間では難しいということもありますが、この研修は「マインドセット」の重要性を知って頂くのが主眼ですので、その点には踏み込んでいません。

また私自身現在はそういう観点での情報取得をしていないということもあります。

もちろん弊社の提供している「システム」の特性(差別化要素)から、お客様に喜んでいただいている内容の推測はつきますが、現場でのその点の検証を行う役割は、今はチームリーダーないしグループリーダーの役割になっています(その点明確にしくみ化できてはいないかもしれませんが)。

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2023年2月15日 (水)

規模は価値か

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

「最大の価値」について、一昨日「成長し続ける人と組織」であると言いました。

成長の内容は様々です。もちろん2002年にワンルームマンションの1室で私とアシスタントの2人でスタートした個人事務所が130人を超える司法書士法人になった「規模の拡大」は文字通り「成長」であり、「大規模司法書士法人」というだけで一つの「価値」と言えるようにも思えます。

しかし、重要なのは大規模であることそのものでなく、大規模化によってどんな「価値」が生み出されるか、です。それが、従前からお話している「システム」(統合的対処)です。その内容は対外面・対内面双方で極めて多岐にわたります。

ただ、それらは言ってみればシステム化の効果であり、より重要なのはシステム化の要因です。一つはシステム化を必要とするに至った経緯(如何にして多くの依頼を受託するに至ったか)であり、一つはシステム化をなし得た条件(如何にしてシステム化できたか)です。

前者は価値でいえば、「営業」「ホスピタリティ」等、後者は「環境」、「革新・創造」「しくみ」等です。

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2023年2月14日 (火)

価値の定義/幸福をつかむため

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

新人研修スライドに戻ります。5頁から、27個(現在は29個)の「価値」を列挙していますが、肝心の「価値」の定義づけを行っていません。
「価値」とは、簡単に言えば、「FLC&Sが大切にしたいと考えているもの」です。

次に、これらの価値を創造・実現するために必要なものは何か、と質問していますが、この質問には答えずに(答えは後から出て来ますが、わかりにくいですね)、もう一つ別の質問(と回答)を行っています。

質問は「新人司法書士が就職先を探す基準として重要なこと」であり、回答は「(業務に必要なことを幅広く学べることではなく)価値を創造・実現するために必要なこと」だ、としています(13頁~15頁)。

しかし、「価値を創造・実現」ではわかりにくいですね。もっとわかりやすく「幸福をつかむために必要なこと」としましょう(「幸福」を解禁しましたので(笑))。

そのあと、改めて「これまでFLC&Sが創造して来た価値」を見ていますが、ここは昨日お話した通りの修正が必要です。「最大の価値」の追加です。

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2023年2月13日 (月)

最大の価値

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

私の今月の新人研修は基本理念から始まっています。そして FLC&S の使命である「新しい価値の創造」に触れて価値論に入り、具体的な「FLC&Sの価値創造」として、第一に「これまでFLC&Sが創造して来た価値」(※)を見ます。

ところで(新人研修の内容というより「基本理念」そのものの問題ですが)この「創造して来た価値」の捉え方は少し狭いことに気づきます。予防法務や登記手続きなど、私達のシステムが提供する価値だけに焦点を当てています。それ以外にも様々な価値を創り出していることに触れていません。
「それ以外の価値」とは、システム(が提供するサービス)を構成(提供)する組織のことであり、人のこと、即ちFLC&Sそのものに関する価値です。

それらの価値を一言で言えば、「成長」と言っても良いかも知れません。人の成長が組織の成長であり、成長し続ける人と組織が最大の価値と言っても良いのではないでしょうか。

もちろん、FLC&Sはまだまだ未熟で未完成であり、これから人も組織ももっともっと成長していく必要はありますが。

 

フクダリーガルの価値創造

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2023年2月12日 (日)

幸福という価値/価値観の共有

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

というわけで、マインドセットと価値は、一人ひとりの幸福のためであり、FLC&Sの理念を実現するためでもあります。

さらに、FLC&Sの理念実現のためには一人ひとりの幸福が不可欠だということも言えそうです(一人ひとりの幸福のためには、FLC&Sの理念の実現は必要ではないかもしれません)。

そう考えると、「幸福」は価値の一つである、と言って良いでしょう。29番目の価値です(番号は暫定的に#1-2とします)。

さて、ここでまた「価値」の意義付けについて考えてみます。

FLC&Sには大切にしたい価値がいくつかあります。これまで29個が挙がっています。
FLC&Sのメンバーにはそれらの価値を是非共有してもらいたいと思います。つまり同じ価値観をもってもらいたいということです。

また、それらの価値を実現(創造)するためには、個々人が一定のマインドセット(ものの考え方、思考習慣)を備えていることが求められます。

ですから研修も、マインドセットの前に、価値について説明する必要があるということです。

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2023年2月11日 (土)

一人ひとりの幸福のために

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

昨日、マインドセットを身につけるのは基本理念つまり企業目標実現のためだと言いましたが、マインドセット研修の副題は「一人一人が光り輝くために」です。

つまりマインドセットや価値実現は個人のためでもあるということなのですが、これは当然のことです。企業を作り上げていくのは個々人だからです。

ところで「光り輝く」は、「幸福になる」と言い換えても良いのですが、これまで敢えて「幸福」という言葉は使って来ませんでした。これは「楽しい」同様主観的な概念だからという考えからです。

しかし、「楽しい」の方は理念に組み込んでいます(「楽しい世界」、「楽しい会社」)。これは楽しさそのものでなく、楽しく仕事ができる環境に焦点をあてているからです。

同じように「幸福」も、中身に踏み込まずに、共通の目標として設定することはあながち間違ってはいないと考えることもできます。

そう考えると、より一般的な「幸福」という言葉を使った方が分かりやすいかもしれません。マインドセット研修の副題は「一人ひとりの幸福のために」となります。

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2023年2月10日 (金)

マインドセットと未来

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

今月の新人研修(6日)の題目は「FLC&Sの価値創造とマインドセット」でした。過去にはFLC&Sの成長の要因を「フクダリーガルイズム」「DNA」「遺伝子」などとしてきましたが、後に「思考習慣」という言い方に変え(※1)最近は「マインドセット」という言葉を使うようになりました(※2)。

そしてさらに今年に入ってから研修の題目に「価値創造」という語を加えました。これは、マインドセットが必要なのは価値創造のためであることを明らかにするためです。

そして、この価値創造は即ち「未来を創る」ことであり、FLC&Sの基本理念を実現する事です。今年の新人研修からは、マインドセットを基本理念から説くことになったわけです。

一方で価値は、新しい価値(価値創造で生まれた価値)と既存価値に分け、さらに基盤価値(新しい価値を創出するために必要な価値)他4つに分類し(※3)、現在価値総数は28個になっています。

次回の研修からはマインドセット→既存価値→新しい価値→未来、という関係性を明確にした方が良いかもしれません。

 

※1 FLC&Sの「思考習慣」
※2 成功の鍵
※3 基本理念と価値の再整理
※4 「正しさ」は「価値」へ

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2023年2月 9日 (木)

機械化とサプリメント

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

私達が提供している「システム」はまだ機械化の途上なのですが、機械化が進んだ世界ではその便利さに対する疑問がすでに提示されています。

先日の「影の仕事」もそうですし、便利でない、人が手間をかけるからこそ得られるものもあるのだという意見もそうです。

最近よくみかけるのは、テレワークは通勤の手間やストレス、時間を費やすことがなく、楽だが、直接の対人コミュニケーションでないと得られないものがあるという議論です。

この話を聞いていて、似たような話をある健康アドバイザーの方がサプリメントについて書いた文章で読んだのを思い出しました。サプリメントは確かに必要な栄養素を簡単にとれて便利ですが、栄養素を食品からとるところに意義があるという話です。

栄養をサプリメントでとれば手間も負担もなく時間もかかりませんが、それを食品から摂取するためには、咀嚼し、嚥下し、消化し、吸収するという「手前」が必要です。それは人の肉体にとって負担になり時間もかかりますが、その負担や時間が健康に良い影響を与えているのだというのです。

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2023年2月 8日 (水)

価値と戦略の関係

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

近々2023年~2025年の中期経営計画を発表します。その中核となる戦略は当然ながら売り上げ予算、サービス品質の向上、生産性の向上、人材の育成であり、それらについての目標を設定することになります。

これらは事業・経営の目標なのですが、半面、目標ではない、とも言えます。つまり、これらの戦略・目標にはさらなる目標があるのです。

さらなる目標とは、私達FLC&Sの企業理念である「未来を創る」ことです。つまり経営計画に盛り込まれる目標と戦略は、「未来を創る」ための「手段」なのです(人材の育成=成長は個人にとっては目標と言ってもよいかも知れませんが)。

そして、未来を創ることの具体的な中身が「新しい価値」です。私達FLC&Sの歴史は新しい価値を創り出した歴史であり、これからも新しい価値を創り続けるのが使命です(※1)。

一方逆に、「新しい価値」を創出することによって売り上げが増大し、品質・生産性が向上し、人材の育成が実現できた、ととらえることもできます(※2)。

価値と戦略は相互に原因であり結果なのです。


※1https://www.fukudalegal.jp/05/
※2https://www.fukudalegal.jp/05/post_76.html

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2023年2月 7日 (火)

生産性向上のコスト

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

昨日お話した「影の仕事」は、技術を駆使して企業が仕事を顧客に押し付ける事例が増えていることを具体例とともに指摘していました。私自身もネット上での様々な手続きであまり生産的でない時間を過ごし、いささか釈然としない思いをすることがよくあります。

しかしこの指摘はそれだけではなく、生産性の考え方そのものにも大きな示唆を与えてくれています。

例えば今私達は登記が完了した後の登記事項証明書の取得を機械化しています。登記が完了するとRPA(※)が自動的に人に代わって謄本の請求をしてくれます。これは人の手を煩わせないという意味では生産性の向上に寄与していると言って良いでしょう。

確かに人の労働を単純に機械に置き換えたという結果の部分だけを見ると、生産性は上がっていると言ってよいでしょう。

しかし、当初の設定時や業務手順の変更時には、登記業務の内容とRPAを理解(いずれも習得に一定の手間とコストがかかります)した担当者の手をわずらわせる必要があります。

業務全体の生産性はその手数も含めて考える必要があるのです。

 

※Robotic Process Automatiron、事務作業を自動化するシステム

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2023年2月 6日 (月)

影の仕事

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

毎朝「ニュース共有」としてその日のニュースのURLを全社員向けにチャットしていますが、共有するのは「ニュース」つまり「(寡聞にして)知らなかった」ことです。

「知らなかった」ことの中では特に「考え方」や「視点」を提供してくれるニュースは非常に興味深く、みなさんにも是非共有したいと思います(もちろん「考え方」や「視点」を知る機会はニュースだけではありませんが)。

そんな新しい視点を与えてくれたニュースの一つが2月3日の〈「影の仕事」で生産性低下も〉です(※)。

これまで情報技術(IT)を用いること(機械化)は生産性改善の手段に過ぎないにも関わらず、それ(DX)自体が目的のように語られることを苦々しく感じてきましたが、この記事は、そんなことより大きな問題があると言います。

機械化によって便利になりサービス提供側のコストは下がり、利用側の負担も減り便利になったように思えますが、実は利用側の「影の仕事」が増え、社会全体の生産性が本当に上がったかどうかは疑問だと言うのです(詳しくは記事をご参照ください)。

※日経:https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68120150S3A200C2TCR000/
 FINANCIAL TIMES:https://www.ft.com/content/c2913c55-b9f5-44fa-b6dc-7cd7a2659925

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2023年2月 5日 (日)

「正しさ」は「価値」へ

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

以前、「正しさ」は「革新・創造」という既存価値を実現するために役立つマインドセットの例としてお話しましたが(2月2日付本稿※1)、これ自体を「価値」(既存価値)として考えるべきでした。「正しさ」は価値として評価されるための重要な条件であると言えるからです。

そこで「正しさ」を価値に格上げ(?)することにします。位置づけは「基盤価値(既存価値の実現、新しい価値の創出のための価値)」です(番号は「4-2」)。「正しさ」の意味は同稿参照のこと。

ただ、「正しさ」はみなさんが物事を判断したり、行動するときの基準としても要求されています。

例えばみなさんが既存のルールが合理性を欠くと考えた時はそれを是正する必要があります(価値#22自由な行動)。合理性の基準の一つが「正しさ」です。

例えば冷房28度、暖房20度というルール(※2)がありますが、これじゃ暑い(寒い)からもっと冷房(暖房)を効かせたい、だからルールを変更すべきだと思ったとき、果たしてそれは「正しい」のかどうかを考える必要があります。

 

※1 ブログではこちら:http://hap.air-nifty.com/phytoncid/2023/02/post-91f6ae.html
※2 クールビズ、ウオームビズの社内規則

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2023年2月 4日 (土)

新しい価値の創り方 9 営業

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

新しい価値を創るために必要な既存価値、次は「価値#7 営業」です。「正しさ」や「しくみ」に比べますと少し異質な感じがします(「正しさ」と「しくみ」もかなり異質かもしれませんが)。

しかし、以前お話した2つの「営業の本質」を思い出して頂ければ、これが新しい価値を生み出すために必要な価値だということをご理解頂けるのではないでしょうか。

営業の本質、それは「問題解決」と「行動」です。

「新しい価値」が意義をもつのはそれが何らかの問題を解決するからです。少なくとも私達がこれまで創り出して来た価値(※)はそうです。

また、ここで言う「行動」は他者への働きかけという意味合いが強いのですが、これは「正しさ」や「しくみ」同様、空間的・時間的により広く、より長きにわたって価値を提供するために、他者への働きかけが不可欠であることを意味しています。

価値を創出する過程で他者の協力を得るための行動も必要です。

「新・中間省略登記は営業によって生まれた」と言いましたが(1月31日の本稿)、それはこういう意味です。

 

※https://www.fukudalegal.jp/05/post_76.html

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2023年2月 3日 (金)

新しい価値の創り方 8 しくみ

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

新しい価値を創るために必要な既存価値の2つ目は「価値#4 しくみ」です。
たとえ理念を具体化する価値を創り出しても、しくみ化されていなければ承継されることなくあっという間に消え去っていきます。
しくみ化とは時間が経過し、人が代わっても価値が維持されるためのしかけや工夫をすることです。

しくみ化の方法は、価値の内容によって様々ですが、共通しているのは空間と時間の双方にわたって作り上げることだと思います(空間=見える化・客観化、時間=反復・継続・検証)。

これを具体的な価値について見てみます。

例えば「不動産事故の防止ノウハウ」という価値があります。この価値の空間的な展開としては、ホームページへの掲載(「不動産リスクコンサルティングー実録不動産トラブル」)や、内外での研修があります。研修の実施例は次のようなものがあります。

社外:「地面師と新・中間省略登記」(M地所様、2022.9.16)「不動産事故の予防手段」(K銀行様、2022.11.4)他多数。
社内:「予防法務にインパクトを与えよう! 1 認知症発症者の経済活動」(2019.4.15)他多数

時間的な展開、即ち反復・継続はまだまだ不十分です。

これに比較して、新・中間省略登記のしくみ化はかなり強固です。書籍化しているからです。2010年の初版は7回増刷になり、2022年に改定版も刊行しました。改訂版をきっかけに講演のご依頼も頂いています(※)。
空間的にも時間的にも強力なしくみ化ができています。

「不動産事故の防止ノウハウ」も書籍化(あるいは動画配信)すべき?

大阪司法書士会での研修

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大阪司法書士会で新・中間省略登記研修

去る1月30日に大阪司法書士会南ブロック 4支部合同研修で新・中間省略登記の講義をさせて頂きました。

事前のご要望に基づき、疑問点を中心に講義しました。

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【コンプライアンスについての疑問の解消】
【危険性についての疑問の解消】
【トラブルに関する疑問の解消】
【現場での対応をめぐる疑問の解消】

予想以上に多くの方が(7~80名)熱心に受講して下さいました。

質疑応答も、極めて実務的な内容で、この手法の普及状況が感じられました。
特に大阪では「関西方式」(売主・買主双方で司法書士を立てる)であるため他地域とはまた異なった問題があるのではないかと思いました。

なお、講義内容は拙著「新・中間省略登記が図解でわかる本 改訂版」(住宅新報出版 2021年)に準拠しました。


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2023年2月 2日 (木)

新しい価値の創り方 7 正しさ

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

革新・創造のためのもうひとつのマインドセット例に「☆正しいかどうかで判断したい。」があります。

革新や創造という語には「正しい」という概念は含まれていません。革新とは「これまでの仕組みを根本から改めて新しくすること」(三省堂国語辞典第7版)であり、創造とは「自分の考えで新しく作り出すこと」(同)です。

共通するのは「新しい」ことですが、新しいものが必ずしも正しいとは限りません。しかし「価値」として評価されるためにはそこに「正しさ」が求められます。

「正しい」を国語辞典で調べてみますと、物事の筋道にあっている状態、社会の約束・習慣や道理にあっている状態、などとされています(同)。

そこで、正しさとは、社会全体の可能な限り広い範囲にわたり、長期的な観点で人々を幸せに出来ることであると定義づけてみたいと思います。

もちろん絶対的な正しさは言ってみれば神の領域ですから、私達が目指すのは相対的な正しさでしかあり得ませんが、ものごとを判断するときには、可能な限り正しい判断をする必要があります。

そのためにはできるだけ多くの情報を集め、広い見識を持って行うことが必要です。一部の偏った情報や、思い込み(バイアス)による判断を避けなければなりません。こうやって行う判断が限りなく正しい判断に近いといえるのではないでしょうか。

新・中間省略登記の場合も、様々な反対意見がありましたが、私は広い視野・長期的な視点で考えて、社会全体の利益、経済の活性化に資するという観点から、正しい手法であると判断し、この手法に関わってきたわけです。

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2023年2月 1日 (水)

新しい価値の創り方 6 システム

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

ここで一旦新・中間省略登記から離れます。

私達の仕事はシステムだと考えるべきであると最近は言っていますが、こう考えること自体が「新しい価値」であると言って良いと思います。

このシステムは毎年1万件を超える不動産投資案件(主に売買や信託)を安全確実かつ容易に完遂させる機能を果たしています。

システムの果たす機能は大きく分けて3つです。

1 投資の法的危険性の排除
2 投資の迅速確実な進捗の推進
3 投資の法的安全性確保のための手続実行

特に2,3に関しては効率性が求められ、私たちも常に改革・改善に務めています。そのために情報処理技術(IT)の活用(DXという言い方もされますが)も不可欠になっていますが、アナログな運用(紙媒体)もまだまだ多い現状です。

ITの利用例を見てましょう。

【「3」の分野】

◆登記申請書(情報)の作成、・・・市販の司法書士専用システムの利用+RPA

◆上記の進捗管理・・・同+市販の表計算ツール+市販のクラウド型業務アプリ。

◆法務局の登記簿に登記されている情報(登記情報)のダウンロード及び過去時点の情報からの変更(差分)の抽出・・・上記司法書士専用システム+RPA

【「2」の分野】

◆投資参加者との情報共有・・・市販の表計算ツール(クラウドでの共有)+市販のクラウド型業務アプリ

・・・・・

今後これらを一括して取り扱うプラットフォームの導入が「新しい価値」ということになるのだと思います。

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