システムとは
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
「システム」が私たちの提供価値であると言った場合の「システム」とは「コンピューターシステム」の意味ではありません。
「やがて来る時代の不動産取引」(2022年1月朝礼)で描いたのは、当事者が意識(希望→検討→決定)するだけで不動産の売買が完結できるという、現在からみるとある意味究極のシステムです。
現在のシステムがそこまで進化するにはまだ時間はかかりますが、利用者の負担を最小にするという機能を発揮する点では現在のシステムもまったく変わらないのです。
もう少しわかりやすい例でご説明しましょう。
「テレビ放送」や「インターネット」というシステムがあります。これらは、老若男女誰でも端末の電源を入れるだけ、あるいはさらにアプリアイコンをクリックするだけで、様々なコンテンツを享受することができます。利用者にはこれらのシステムの中身についての知識は不要です。
これらは、機械やコンピューターを内蔵している点ではなく、便利なしくみである点で「システム」なのです。
私たちが不動産取引において提供しているシステムも、利用者である売買の当事者はその指示に従うだけで安全な不動産取引というコンテンツを享受できますが、登記や不動産売買やそれらの危険性に関する詳しい知識は不要ですし、煩雑な手続きを自ら行う必要もありません。
すなわち私たちが提供しているものは「システム」に他ならないということです。
一般の方たちの大半が、私たち司法書士の仕事がどのようなものかをご存じないのは残念ではありますが、むしろそれは、私たちの仕事がシステムとしての機能を果たしていることを意味しているのです。
| 固定リンク | 0
コメント