決めつけと多様性
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
昨日の設問、みなさんはどのような答えになったでしょうか?
同書では、同じ質問を51人の高校1年生に対してしたそうです。
その結果はこうです。
「人に何かを借りて、返す期限(または約束)を守らなかった」ことが「1回もない」と答えた人はわずか3人だったそうです。
つまりほとんどの人はTさんと同じことをしている訳です。
それにも関わらず、以下のような回答になっています。
「いいかげんだと思いますか?」では、Tさんについてはほとんどの人(49人)が「(きっと、または、たぶん)そうだ」と答えていて、「きっとそうだ」と決めつけていると思われる人も30人(59%)にのぼりました。
一方自分については「きっとそうだ」と答えた人は14人(27%)しかいませんでした。
「責任感が強いと思いますか」では、Tさんについては「そうだ」と答えた人は一人もおらず、46人(90%)のヒトが「きっと違う」を選んでいますが、自分については「そうだ」が26人(51%)おり、「きっと違う」と答えた人は6人(12%)しかいませんでした。
おそらくみなさんの回答も同じ傾向を示すのではないでしょうか。
このように人は根拠なき決めつけをしてしまうものなのです。私自身もこれで失敗を繰り返して来ました。
これも認知バイアスの一種であり、人は誰でも陥るものなのです。
そして、角度を変えて考えると、FLC&Sの理念でもある「多様性の尊重」に関わるものでもあるのです。
多様性の尊重は、LGBTQやマイノリティーの方々に関わる問題だけではありません。
自分の枠(決めつけ)に当てはまらない多様な存在を認めることなのです。
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