好奇心欠如の危険性
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
昨日、「好奇心」がFLC&Sのマインドセットとして重要だということで、顧客対応力や営業面での意義をお話しましたが、これは業務面でも重要です。
この点は8月7日、8日の「よしなしごと」で触れていますのでそちらも参照しておいて欲しいと思いますが(※)、ここでは特に好奇心を失うことによる危険性についてもう少し詳しくお話したいと思います。
不動産事故、例えば詐欺などの犯罪や無権代理などの不正行為による被害を未然に防ぐ方法として、事故の兆候をいち早く掴むことが必要です。
私の研修(大手不動産会社や金融機関等での不動産事故の予防方法についての研修)ではこれを「懸念要素」と呼び、「売主の属性」「物件の属性」「条件」など5つのカテゴリーについて、12の懸念要素を列挙しています。この懸念要素にいち早く気づくためには、物件や当事者だけでなく、取引の経緯にも興味を持つ必要があります。
詳しくは研修レジュメをご参照下さい。
また、取引に関わる事故だけでなく、登記ミスを防ぐためにも物件への興味は重要です。特に投資用マンションはある意味金融商品化しており、当事者も司法書士も物件を数値のみで捉え、実体への興味が薄くなる傾向があります。
しかし、一般不動産(土地や居住用の家屋、ビル等)の場合は当事者が不動産の個性に重きを置くのが通常ですから、司法書士が投資用マンションの感覚で不動産を数値(番号)のみで把握していますと、両者の間に認識のズレが生じる危険性があります。
※ http://hap.air-nifty.com/phytoncid/2022/08/post-a1be0e.html
http://hap.air-nifty.com/phytoncid/2022/08/post-af2e06.html
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