自分で認知バイアスから逃れる
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
人は人を決めつけてしまうものだということはなんとなくご理解頂けたと思いますが、それを自分の日常にあてはめて考えることは案外難しいかもしれません。
それが認知バイアスの認知バイアスたる所以です。
認知バイアスから解放される唯一の方法は第三者の意見を聞くことだと言いましたが、それができない場合は自分でなんとかしなければなりません(全く不可能ではないと思います)。
先ず認知バイアスの具体的な事例を数多く知ることが必要です(不動産事故に巻き込まれないためには、事故の実例を多数知ることが必要であるように)。
最適な事例は自分自身が過去に認知バイアスにとらわれた(それで失敗した)事例ですが、仮にそういう事例があったとしても自分では気がついていない訳ですから(そこが認知バイアス)簡単には行きません。
例えばこんなことが典型的な認知バイアス事例です。
Xさんの後輩(同僚、部下)のAさんはXさんが依頼(指示)した仕事をXさんが理想とする水準で遂行することが出来ません。何度か注意しましたが変わりませんでした。
それでXさんがAさんに下した評価は「仕事ができない人」(このあとの展開は様々)。
この場合のXさんは認知バイアスの虜になっています。
自分に置き換えて、一歩引いて考えてみましょう。
先ず「理想とする水準」とは「決めつけ」ではないか?
ここでの「注意する」とは自分が作った枠に当てはめようとする行動ではないか?
その水準の成果が出せない人を「仕事のできない人」と評価するのは「決めつけ」ではないか?
・・・・・認知バイアスが見えてきます。
そして多様性の尊重の意味も。
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