なぜバイアスを外す
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
ここであらためて、バイアスを外す意義を考えてみます。
端的に言うと、正しい判断ができるということなのですが、それを「一人バイアス外し」で検証してみましょう。
「書類を作ったらセルフチェックするのは当たり前だ」というバイアスを自分の頭の中だけで外してみます。
それは、自分の考えを疑うところから始まります
「本当にそれは当たり前なのか?」
「当たり前ではないという考え方(反論)にはどんなものがあるのか」
すると、こんな考え方が思い浮かびます。
・見直しをしろとは指示されていない(指示された仕事しかしない)
・間違いのない書類を作成することは自分の役割ではない
・他の人が確認するから自分が見直す必要はない
・私の仕事は作成で、チェックではない
・見直す時間は無駄だ
・忙しくて見直す時間がとれない
・自分は間違いを犯さないから見直す必要がない
・そもそも間違いがあって何が悪い(間違いのないものは不要だ)
・・・・・・・・等々。
こういった多様な考え方があることを想像できれば、もうバイアスは外れたと言えます。
これらの考え方に対しては再反論もあるかもしれませんが、重要なのは意見の多様性に気づくことです。いわば「一人ブレスト(ブレーンストーミング)」です。
この「一人ブレスト」で「当たり前だ」というバイアスを外すと、セルフチェックは本当に必要か?、セルフチェックに代わるミス防止法はないか?、など多様な発想ができ、多くの選択肢があることに気づきます。それらの中からより的確な問題解決法を見つけ出す可能性も出てきます。
これがバイアスを外す意義であり、多様性の尊重でもあります。
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