無駄と余裕
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
役に立たない、無駄なものが必要だと思うという話に関して昨日引用した記事に、「働かない働きアリ」のことが書かれていました。働かない働きアリは一見無駄だが、観点を変えると役に立つということです。
観点を変えて、無駄、を、余裕、と考えてみたいと思います。
例えば弊社の場合、増員に関しては現場が必要な人員数を出して申告し、それにしたがって人材を募集し、採用するという方法をとってきました。
一方で、現場には売上予算が割り振られ、その達成状況は月次、年次でチェックされます。
そのせいか、「人を採用するには一人当たり売上最低◯◯円が必要である」という基準が、謂わば都市伝説のように独り歩きするようになってしまい、人材の必要数算出の見えない(?)「枠」となってしまっているように感じます。
しかし、必要な人員数の算出は、仕事を行うために必要最小限の、ギリギリの数ではだめで、ある程度の余裕を持った数でなければ企業は成長しません。
アリの様に他の社員が働けなくなった場合の代替要員と考えることもできますが、人はアリとは違います。
人の場合、必要最小限を超える、余裕を持った人員を採用する目的は、日頃業務に追われてできないようなことを行う余裕を作るということです。
それは、日頃の気付きに基づいて業務を改善、改革したり、チームリーダーやグループリーダーがマネジメントに専念できるようにしたり、資格取得を目指している社員が受験勉強をする時間を作ったり、などです。イノベーション推進本部で行う仕事もそうです。
尚、残業をなくすための増員は当然の前提(必要最小限の範囲)で、全く別の次元の話です。
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