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2022年10月 6日 (木)

日本の生産性

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

昨日、医療機関が「社会全体の生産性」に興味がなかったと言いましたが、自分たち自身の生産性には大いに興味があったようです。

医療現場はすでにほとんどデジタル化されています。電子カルテ、 医療用画像管理システム 、ロボット支援下内視鏡手術などが導入されています。確かに大病院であっても院内の情報共有はかなり進んでいる印象があります。

それに比較すると司法書士事務所のデジタル化、というよりも生産性向上の取り組みはまだまだですね。ウチはRPAの導入も早かったですし、クラウドツールの活用もかなり進んでいる方ではありますが、案件管理を病院の電子カルテレベルにするにはもう少し時間がかかりそうです。

一方、司法書士が登記で取り扱う情報に目を転じますと、例えば、典型的な個人情報である、住所・氏名・生年月日・移転歴等の情報は、当初は居住地の役場にその情報が記録されるのみでしたが、現在は住基ネットにより、全国ネットワークで共有されています。
またその情報は地方公共団体同士のみの共有でしたが、最近は他省庁にも共有されるようになってきています。

ただ、これはあくまでも「官」の側での共有であり、「民」の側での共有が進んでいるわけではありません。この点は医療業界と大差はありません。

不動産取引に関する情報の共有も日本の場合は限定的です。「レインズ(REINS)」という仕組みがありますが、米国のMLS(Multiple Listing Service)のように広く不動産を売買したい個人に開かれているしくみではありません。

「日本の生産性」の問題です。

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