申請書のWeb作成
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
登記申請書類をネット上で作成してくれるサービス(GVA法人登記)は「使える」仕組み(司法書士の仕事を奪う?)でしょうか。
会社の登記情報が自動反映され、本店移転の他、募集株式発行、ストックオプション等9種類の登記について、変更内容を入力あるいは選択すると、議事録や申請書等の必要書類が自動生成されます。
変更内容がわかっていれば、書類作成自体は非常に簡単です。費用も殆どが一登記事項について10,000円と(一見)格安です。
言ってみれば、プロ向けの登記申請支援システム(リーガルの権〈ちから〉や、日立のサムポローニアなど)を一般の方(個人・法人)向けにSaaSで提供しているといった感じですね。ですから、法的知識が多少ある方にとって、あるいは法的知識が必要ない登記事項(役員の住所変更など)については、便利なシステムだと思います。
しかし、大半の登記事項は、内容を確定するために多少なりとも法的知識を必要としますから、法的知識のない一般の方にとっては、まだまだ限定的ですね。
法的知識のある方(企業の法務・総務セクションなど)にとっては、費用を支払って書類を作成してもらうまでもないでしょうし。
政府のグレーゾーン解消制度で、このシステムが司法書士法に違反しないという判断がされたのも頷けますが、本当に便利になるのは、法的判断の部分をAIが行なう機能が備わってからで、そうなると今度は司法書士法に反するという判断がされる可能性があります。契約書のAI審査が弁護士法72条に反する疑いがあるという判断がされ、物議をかもしているように。
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